お父さんの入院期間に、お母さんを洗脳した | 台南在住日記とか

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 台湾では結婚してから、夫婦そろって行動する文化がありますから、仕事以外のことで遠い場所へ行くとき、パートナーを連れていくのが多いです。

 

 日本の方から見ては重すぎると思うかもしれませんが、馴染んでいる文化なので、台湾人としてはその重さを気づきにくいです。

 

 私の世代の台湾人なら、大学や仕事のために一人でほかの県市へ行くのがあるあるですが、両親の世代は仕事も学校も同じ県市で済むのがほとんどなので、60代以上の台湾人なら、1人でほかの県市へ行ったことがない方が多いです。

 

 

 ということで、お母さんはほかの県市へ行くと、そばには必ずお父さんがいるので、お父さんの入院期間に、1人で台中で行動することにはすごく不安していたそうです。

 

 それでも、「一人で大丈夫だから、来ないで!」って強く主張していました。

 

 もちろん、「了解。」って言いながら出席しますね。

 

 

 お母さんは想定外のことが大嫌いなので、「出席しない」って約束したのに出席すると、いつも怒鳴られましたが、今回だけは、全然。真顔

 

 むしろ、ほっとした顔。キョロキョロ

 

 

 かなり不安しているでしょ?

 

 それでも強がっているので、お姉ちゃんと一緒にお母さんの不安を知らないふりして、こそこそ「トレーニング」していました

 

 

 例えば、

 お母さんが「バスを乗る」って主張すると、「私は忙しいから、uberを乗る。」って説得してから、アプリの使い方などを説明してあげました

 

 そして、日本の方から見てはありえないかもしれませんが、台湾のタクシーなどの車の運転がかなり荒いですから、裏でチップを出して「ゆっくり運転してください」って運転手さんにお願いしています

 

 だから、お母さんは「タクシーを乗るのが危ないけど、Uberが違う。Uberは優しくて安全。」という好印象を持っています。

 

 

 例えば、

 お母さんは「Sineadが一緒にいるから、uberを乗るけど、Sineadが台南に帰ったら、私はバスを乗って病院に通う。」って言った時、「じゃあ、今日はバスを乗ってみよう?」ってお母さんを連れて、実際に体験してみました

 

 バス時刻表のアプリの使い方、バス停の場所、お支払方法など、実演しながら、お母さんに体験させました

 

 

 その中に、一番体験させたいのは、台中のバスの荒さでした。真顔

 

 

 椅子に座っていても激しい揺れで転びかける荒さ。えーん

 ベルを鳴らすタイミングを間違えて運転手さんに怒鳴られるシーン。えーん

 

 

 お母さんが1人で遭遇させたくないことを一緒に体験してみながら、親子の自撮り写真をLINEでお父さんに送って「バス体験中!」「バスは超揺れる!怖い!」って報告していました

 

 たぶん、ちょっと旅行気分だったからでしょう?お母さんは楽しそうでした

 

 「Sineadが教えてくれたから、バスの乗り方がわかった!」

 「本当に怖かったよ!でも、Sineadがそばにいるから平気。」

 って、それからお母さんは旅行の思い出を言っている感じで何回も楽しく語っていました

 

 

 もちろん、それからは「一人でバスを乗る」ということを一度も提案したことがありませんキョロキョロ

 

 

 そういえば、これはトレーニングではなく、まるで洗脳のようですよね。キョロキョロキョロキョロキョロキョロ

 

 「Uberの方がいい!Uberの方がいい!Uberの方がいい!Uberの方がいい!Uberの方がいい!」って洗脳していたようです。