台湾では「亂槍打鳥」という言葉がありますね。
「森に向かってめちゃくちゃ乱射すれば、一羽や二羽の鳥に当たるチャンスが高い」という意味で、男女関係に使うなら、同時に複数の異性に好意を寄せて、付き合ってくれる人に出会うチャンスを上げる意味になりますね。
個人的には、恋愛市場にいる人たちは、みんなそうしていると思います。
複数の選択肢を作って、そこから本命を見つけたほうが効率的ですね。
だから、こういうやり方をある程度許されていますが、それでも「亂槍打鳥」と呼ばれている人がいるのはなぜでしょう?
10年以上フリーランスをやっている私は、この時代の状況がわかりませんが、大学時代には亂槍打鳥男子を何人知っていたので、その方たちを例として説明しようと思います。
あの時、合コンや部活などでたくさんの友達を作って、恋愛相手を探しているのは普通ですが、どこでも絶対にこんな男子がいます。
「あっ、A君に誘われた。」by A女子
「行くの?」by B女子
「いいえ、断ったの。」by A女子
「そう......あっ、A君のメッセージが来た。えっ?〇〇へいこうって。」by B女子
「......」by A女子
「断る。 あっ、Cちゃん!こっちこっち!」by B女子
「遅くなってごめん。」by 携帯を見ながら歩いてきたC女子。「〇〇というところを知っている?」
「......A君よね......」by A女子&B女子
「......すぐに断る。」by C女子
全然大げさではありませんよ。
「誰でもいいから、デートしてください。誰でもいいから、彼女になってください。誰でもいいから、恋愛したい!」という心が露呈している台湾人男子が意外と多かったのです。
でも、誰かの特別な存在になれなくても、その「誰でもいいから」の「誰」になる意欲はあまりないですが......
つまり、「亂槍打鳥」と呼ばれている人は、基本的に同じグループの女子全員に好意を寄せている男子です。
じゃあ、この言葉は男性限定ですか?
それも違いますが、ただし、女子の間には情報交換の文化を持っていますね。
イケメンの存在、誘ってくる人、嫌いな人とか、いろいろ情報交換して相談しますから、同じグループの複数の女子に好意を寄せるとすぐにばれてしまいますね。
でも、男子は違います。
女子との連絡などはひそかに進んでいる台湾人男子が多かったですから、疎遠になってずっと惜しいと思うある男友達のその男友達とはこんな会話がよくありました。
「最近、B君は毎日こっそり出かけているよ。もしかしたら、彼女ができたかもしれない。」by 男友達
「A子と出かけているね。でも、付き合っていないよ。」
「〇〇というイベントを参加した?」by 男友達
「昨夜行った。C君と。」
「えっ?!!!昨夜C君を誘った時には、家で寝るって断れたよ!」by 男友達
「もしもし、今どこ?」by 男友達
「××にいるけど。」
「えっ?!D君も××にいくって言ったけど、まさか......?!」by 男友達
「はい、私と。」
そして、うちの旦那もそうでした。
交際するかしないかまだ決めていない肝心な時期に、泥棒のようにこっそりと行動していました。
聞いてみると、台湾人男性の間には恋愛相談をあまりしないそうです。
それに、なるべく安定している関係になってから公表する文化をもっているそうです。
だから、同じグループの男子全員をキープしても、あまりバレないのです。
ということで、「亂槍打鳥」と呼ばれるのは、基本的には男性。
でも、「亂槍打鳥」と呼ばれている男性は、彼女ができてからみんなと距離を置くと、評価が一気に↑↑↑↑↑しますね。
だいぶ昔のことだけど、いくつになっても、恋愛話をすると気分上等。
私も恋愛したいなぁという気分になったので、出張から帰ってくる途中の旦那に「デートしよう♥♥♥」って誘うメッセージを送りました。
そして、「了解。」って旦那の返信がすぐに届きました。
たぶん、わかるよね。
「デートしなさいよ」という妻の本音。