猫を救ったけど喜べない思い出 | 台南在住日記とか

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 病院のトイレで頑張っている魯丸君は可愛いからこの写真をカバーとして使いますが、今は元気ですよ。

 

 昨日、石さんは食欲が良くなくなると、「もうすぐ死ぬよ」って言われることを書いた時に、知り合いの女性のことを思い出しました。

 

 その女性とは学生時代に挨拶くらいの付き合いでしたが、何年前に急にフェースブックでメッセージを送ってきました。

 

 「うちの猫はもう食べない!どうしよう!」って言ったので、もちろん「すぐにお医者さんに診てもらって」って返答しましたが、会話はここで終わって、「はい、わかった」とかの返事ももちろんありません。

 

 その女性の親友にもこんな扱いをされたことがあるので、「そういう連中はこんな感じ」と思って気にしませんでしたが、一週間後、その女性のメッセージがまた届きました。

 

 「うちの猫は、もうすぐ死ぬ......悲しい。お別れについての準備を教えてください。」

 「残念ですね......まずは、通っている動物病院の方におすすめする葬儀業者を聞いて、口コミを調べるしかありませんね。」

 「おすすめする業者があるの?病院に行ってないし。」

 「うん?病院に行ってない?」

 「夫は猫がもうすぐ死ぬから、家で安静にして最後まで過ごせるって言ったから。」

 「そうか......」

 「でも、信じられないね。毎晩、私が帰宅すると、絶対に猫の大きい声が聞こえるよ。最後になっても、『ママ!ママ!』って必死に挨拶してくれるね......」

 「大きい声?どれくらいの大きさ?」なんか、ちょっと違う気がしますね。

 「玄関ではっきりと聞こえるほど。」

 「もうすぐ死ぬって判断したのは夫さん?根拠は?」

 「そう。夫が判断したの。もう何も食べないからね。」

 

 それ以外、またいろいろとしつこく聞いてから、「もうすぐ死ぬ動物って、絶対にこんな感じじゃないので、早く病院に行ってください!」って強くお願いして、女性はようやく猫を病院に送りました。

 

 結局、肝の病気で食べられないことがわかりました。

 

 治療を受けてから、バクバク食べられるようになりました。

 

 

 私は、猫の命を救ったので喜ぶべきなのに、今でも素直に喜べません。

 

 

 女性は主人さんと一緒に義父母の家に住んでいるので、義母の顔色を窺って暮らしているのです。

 

 義母さんは猫が好きじゃないので、女性の猫は長年間かごの中に暮らしています。

 

 3人の子供を持っているその女性も、猫を世話する暇があまりないので、私に言わせると、その猫は室内バージョンの石さんとは言えます。

 

 

 相談が終わってから、女性とはまったく連絡してないので、猫の状況がわかりませんが、たぶん、知らないほうがいいかもしれません。