初めて旦那のお婆ちゃんの家に行った時に、3匹の犬がいました。
結婚した時に、その中の2匹は病気や寿命で死んだので、石さんしか残りませんでした。
今は15歳以上だと思います。
10歳までの石さんはただの番犬で、一緒に遊ぶ人間は旦那だけでした。
私からみては幸せじゃないけど、人のやり方を干渉するのは苦手ですから、ちょっとお菓子をあげたり、頭を撫でてあげたりするくらいでした。
ある日、義父は「石さんはもう何も食べないので、もうすぐ死ぬと思うよ」って言ったので、柔らかい鶏肉を持って会いに行きました。
結局、石さんはバクバク食べて、食欲が良さそうで口などの病気で硬いものが食べられないだけでした。
だから、死にませんでした。
それをきっかけとして、子供のごろから狭いスペースに暮らしていた石さんは自由になりました。
「もうすぐ死ぬ老犬だから、自由にさせる」って義父は彼をカゴから解放しました。
それ以来、石さんは人間と遊ぶ暇さえもなく、私たちを見かけてもすぐに「忙しい忙しい」という顔をしてまた他のところへ行きました。
こんな生活は、5年以上続きました。
石さんはよろよろ歩くほど弱くなりました。
「石さんはもうすぐ死ぬと思う。」って義父が言って、彼をカゴに入られました。「カゴにいた方が安全。」
カゴにいた方が安全ですが、車も人もあまりないど田舎だし、最後まで自由に楽しませた方がいいと思います。
旦那がまた石さんを解放しました。
お婆ちゃんの家に行く時に、石さんの姿がいないと、どこかで死んだか心配していましたが、石さんはやっぱり死にませんでした。
それ以来、半年以上経ったのかな?
今日の昼ご飯に、義父はついでに言う感じで「石さんは死んだ」って淡々と言いました。
「そうか。かわいそう。」
「見つかった時には、もう死んだ。川の上に浮いていたが、腫れていないので、死んでから川に転んだと思う。」
「そう。」
みんな淡々と喋っているので、よその人としては泣く場合ではない気がして我慢しました。
そして、気づいた時に、みんなはもう他の話題で盛り上げていることを見て、すごく寂しかったです。
何回も死ぬよと言われていても死ななかった石さんは、本当に死にましたね。
さよなら、石さん。
虹の橋で自由を存分に楽しんでください。