台湾では、一般人や貧乏人が起業して裕福になったことを「白手起家」といい、その「起家」というのが成功したことですから、一般人や貧乏人→裕福になる時期に暮らしている家を台湾語で「起家厝」と言います。
「起家厝」は特別な意味をもっているので、狭くて古くても、そして、もう豪邸に引っ越しをしたとしても、売却しないのがほとんどです。
起家厝が一戸建てで、その一戸建てを囲んでいる感じで高級マンションを築く財閥もあるそうです。
そして、財閥家族の二代目、三代目を「公主(お姫様、女性)」や「千金(女性)」、「王子(男性)」と呼ばれていて、跡継ぎ(基本的には男性)を「接班人」、「小開」、「太子(昔の皇帝の跡継ぎ)」と呼ばれていますね。
ただし、台湾ではほとんど中小企業なので、通用しない部分もあります。
例えば、「公主(お姫様、女性)」、「王子(男性)」、「太子(昔の皇帝の跡継ぎ)」のような貴族感のある呼び方をあまり使いませんね。
中小企業のお嬢さんを「千金」、跡継ぎを含む坊ちゃんを「小開」と言います。
でも、お嬢さんや坊ちゃんが自宅の会社に働いてるなら、同僚扱いで名前やニックネームを呼ぶのがほとんどです。
そして、お嬢さんや坊ちゃんの給料は二種類あります。
信じられないほどの高い給料(会社が税金を節約するために)、あるいは、一般人でも同情する低い給料(将来は遺産としてたくさんもらえるので、今は低い給料)。
知り合いの男性の不倫相手が、後者だと思います。
二ヶ月の交際で食事のために25000台湾ドルを請求するのは、本当に微妙ですね。
25000/60=416台湾ドル
台南で一日の食事代が、朝食50~70台湾ドル、昼食が70~200台湾ドル、夕食も70~200台湾ドルという感じですから、台北人の女性にとって416台湾ドルの食事代が合理的です。
まるで、精算した金額。
つまり、裕福階層のお嬢さんだけど、いつも親族の会社で働いているので、好きなものを買うと食事代が払えないほどの給料をもらっているかもしれません。
知り合いの「小開」の場合では、月給が2000台湾ドルくらいだけですが、暮らしている豪邸、名車、育児の料金などがお父さんが払ってくれるので、基本的には裕福な生活。
でも、食事は家族と一緒にして、30代になっても、外食するなら事前に両親の同意を得なければなりません。
法人カードで支払うことができますが、高すぎると両親に理由を報告しなければなりません。
もちろん、ほしいものがあれば、すべて法人カードを使うことができますが、審査を受けます。
ほかにも、「小開」と結婚して、牛乳を買うだけで義母に「浪費癖だね」って言われた女性がいるので、自由が好きな私にとって、「お父さんが社長」「〇〇の跡継ぎ」というのは絶対にNGですね。
でも、実家の借金などで困っている女性に対しては、いい選択肢だと思います。
せめて、知っている例では、社長たちはみんな「白手起家」なので、育ちがよければ出身が貧乏でも平気、そして、息子と一緒に家族や会社のために頑張れるように、実家のトラブルを解決してあげたり、夫婦で一緒に留学させるために留学費用を払ってあげたりする方が多いですよ。
起業する願望があれば、出資してあげる方もいますから、私にとっては NGだけど、絶対にNGではありませんよ。