台湾では日本のラーメンを「拉麺」に訳して、「ラ・ミェン」と言います。
実は地元の員林にも「拉仔麺(ラッ・ア・ミー、台湾語の発音)」という名物があります。
名物と言っても、現地限定で、員林のある彰化県を出ると、あまり知られていません。
ようやく見つかった地元の味 員林の湯麺の記事でもちょっと紹介しましたが、ここではもうちょっと語りたいですね。
ラーメンを「拉麺」に訳するのは音訳ですが、実は「拉」は「引く」という意味なので、「拉仔麺」は作る途中に「引く」のような仕草があって、「拉仔麺」になったという言い方もありますが......本当の意味とは微妙に違います。
でも、同時に微妙に似ているので、とりあえずこの「引く」という感じで「拉仔麺」を紹介しようと思います。
台湾ではほとんどの麺店は、注文が入ったら麺を煮てスープやルーロー(ひき肉)をかけますが、員林の拉仔麺は違います。
毎日開店する時には今日一日使う麺を大きい鍋にいれて、注文が入ったら具材と入れて、スープをかけてからすぐに食べられます。
つけ麺みたい感じですが、日本のように冷水で冷やすのではなく、サラダ油をかけて麺を引くような感じで混ぜながら冷やします。
日本のつけ麺と食べ比べしたことがありませんが、効果が似ていると思います。
拉仔麺はスープタイプとルーロータイプがありますが、今日は作ったのはスープタイプです。
スープはとても簡単です。
塩と味の素だけで調味した豚骨スープや豚肉スープでいいです。豚肉の臭みが油蔥酥で消すことができますから、料理酒など一切使いません。
自宅料理なので、油蔥酥を直接にスープに入れましたが、店なら油蔥酥と具材を麺の上に乗ってから、スープをかけますね。
そして、スープをかけると、
大好きな拉仔麺になりました。
大根、豚肉、白菜も入れましたが、員林では本物の拉仔麺(30台湾ドル、およそ115円)は麺、油蔥酥、韮、スープだけです。
そして、また好みによって豚肉などのおかずを頼むのは一般です。
これでシンプルな味を楽しめて本当に美味しかったですが、員林を出たらこういう料理がありません。
さらに、他の県市のスープ麺は、油を混ぜて冷やしたステップがないので、麺が柔らかくてヌルヌル、ルーローを入れたスープも澄んでませんから、口には合いません。
だから、自分で作るしかありませんね。