私は動物が可愛いけど汚いと思いましたから、飼うことはもちろん、触ることさえ拒否していました。
でも、23才の頃でしょう?
姉夫婦と一緒に住んでいる時代でした。
姉は知り合いが結婚してから、犬派のパートナーが飼っている猫を家に入ることを許可しないから、猫たちを寒くて厳しい所にある籠に閉じ込んだままだとわかって、猫を救いたいと言いました。
汚い猫と一緒に暮らすなんでありえないけど、かわいそうだから、いろいろ考えたらやむなくOKと言いました。
猫と接触しないと約束して、姉は猫を部屋に飼っていましたが、ある日、姉は旦那さんと社員旅行で一週間留守になるから、しばらく世話係になりました。
嫌々でしたが、猫は怖い生き物です。
とても怖いです。
接触したら虜になっちゃうほど怖いです。
とにかく、一度世話してみたら、その後もだんだん慣れていきますね。
その時、七宝君は7才で、
ミカンちゃんは5才でした。
世話は平気ですが、ベッドだけ猫に触られたくないので、ベッドの守備に必死でした。
でも、ある日、病気で倒れました。
一週間寝込んでいました。
普段は隙間があるとすぐにベッドに上がる七宝君とミカンちゃんでしたが、安静に寝ていた期間に大人しく部屋の隅にいました。
シフト制のように、時には七宝君、時にはミカンちゃん。
目覚める度にそこから静かな瞳でじっと見ていて、見守れた気がしました。
それ以来、ペットと飼い主の妹より、家族と家族の関係になりました。
そして、やっぱりシフト制はあると気がします。
一定の期間に、七宝君は姉と一緒にいて、ミカンちゃんは私と一緒に。そして、ある日からチェンジして、それからの一定の期間に、七宝君は私、ミカンちゃんは姉。
姉の旦那さんなら、放置されました。
七宝君もミカンちゃんも、徹夜には厳しかったです。
夜の11時には熟睡した七宝君もミカンちゃんも、必ず12時半くらいに、眠い目で徹夜する人の部屋に行って、その人をじっと見つめます。
無視されたら、ニャーと警告しますね。
いろいろ試しましたが、撫でるや食事へのねだるじゃなくて、徹夜する人が大人しくベッドで寝ないとだめです。
大人しく寝ると、その日の担当猫はすぐに元の場所に戻って寝返します。
でも、七宝君が天使になったら、ミカンちゃんは大変でしたね。
特に夜中。
姉が目覚める度に、ミカンちゃんの姿が目に入りますが、私もそうでした。
まるでニ匹のミカンちゃんがいるようですが、一晩中、二人の部屋で行き来してたらしいです。
そして、私だけ在宅の昼間は、ミカンちゃんは疲れ切って、私の部屋で熟睡していました。
飼い主である私たちは、実はずっと七宝君とミカンちゃんに世話された気がしました。
だから、家族のようじゃなくて、家族です。