1661年に、鄭成功は台南から台湾を上陸して、台南を根拠地として活躍していたので、台南では鄭氏一族にかかわる文化財がいくつかあります。
その中に、もっとも大きいのは今から紹介したい延平郡王祠だと思います。
延平郡王祠は昨日紹介した秋收炭烤とは近いですから、深夜にそこを通るといつも微妙な気分でした。
だって、暗い町の中に独自に提灯で薄く明るい路地を見て、まだそこは何だろうと考えてるうちに、急に馬を乗っている巨大な石像を目に入ると、なんか、百鬼夜行に遭ってしまった気分になります。
ずっとやばい所だと思いましたが、秋收炭烤と同じく実際に行ってみると、あぁ、自分が想像しすぎただけだと安心しました。
実はきれいな場所ですね。
居心地いい庭がありますから、午後はここで休憩する市民がたくさんいました。
家の近くには、こんなきれいな「公園」があるって、幸せですよね?
ずっとあやしい所だと思っていて、本当にすみませんでした。
庭を通って、赤い延平郡王祠に入りましょう。
鄭成功のお母さんは日本人だからでしょう?ここは日本神社と似ていると思いますが、日本人から見てはどうでしょう?
こんな様式の建物は、台湾では珍しいですから、入ると、みんなイメージ写真を撮っていました。
きれいなチャイナドレスを着ているモデルさんもいるし、布袋戲偶(布袋戲の人形)のファンの集会もありました。
観光客が少なかったので、清々しい雰囲気でした。
絵馬もありましたね。
これはもともとあるものじゃなくて、近年にわざと日本神社を真似してつくったものだと思います。
延平郡王祠の一番奥のところには、小さな売店があります。
台南を真剣に観光し始める前には、台湾での観光が10年くらいのブランク(その10年間には日本旅行ばかりしていた)がありますが、記憶の中にある観光スポットの商品がダサくて、個性のないものばかりでした。
でも、この二年間たくさんのところへ行って、みんな頑張って商品をデザインしている気がしました。
よかったです。
売店のそばには日本語の看板がありますが、台湾人としては判断できませんが、これ、まともな日本語ですか?
まぁ、とにかく、ここから台南は本当に日本人の観光客を大歓迎していることが見えますよね?
みんな、コロナが終わったら、また遊びに来てくださいね。
ちなみに、延平郡王祠の庭から隣の臨水夫人廟が見えますね。
臨水夫人廟に関連する記事→重陽節 神様に捧げる歌仔戲と布袋戲
【延平郡王祠】
台南市中西區開山路152号
営業時間:8時半~17時半
定休日:なし