今日は10月25日ですが、台湾の旧暦には9月9日ですね。
9月9日は重陽節で、日本では新暦の9月9日ですよね?
重陽節は敬老節とも言いますから、学生時代には学校が重陽節になると「年配の方を尊敬する」って改めて提唱するんです。
それ以外、特に感じのない日です。
でも、今日出かける時には、イベントを行う廟を見かけて気付いたんですが、重陽節は「もっとも年配の方である神様たちを祀って挨拶する日」ですね。
ちなみに、廟はイベントを行う時に「廟在熱鬧(ミャオ・ザイ・ル・ナオ)」と言いますね。
ここでの「在」は「は」の意味で、「熱鬧」はにぎやかです。
直訳すると、「廟はにぎやかです」ですが、実は「廟は儀式やイベントを行っています」という意味です。
「廟はにぎやかです」と言うなら、「廟很熱鬧」と言いますね。
とにかく、今日は台湾のたくさんの「廟在熱鬧」です。
鄭成功文物館へ行くつもりで、隣の台南臨水夫人廟から歌仔戲の声を聞こえて、見に行きました。
臨水夫人は女性を守る女神様で、妊活、出産、育児などについて祈りたい時には、ここに来る人がたくさんいます。
そして、神様に見せられるように、歌仔戲の舞台は廟の向こうにありました。
歌仔戲は台湾語を使っている演劇で、ほぼの俳優は女性だし、男役はお婆ちゃんたちのアイドルになるし、台湾の宝塚とも言えます。
台湾は10個くらいの歌仔戲の劇団がありますが、歌仔戲の劇団といえば、やっぱり明華園ですね。
歌仔戲は台湾の宝塚とも言えますが、明華園の編成は歌舞伎みたいです。
母団も子団も団長はほとんど陳氏の男性ですね。
歌仔戲の俳優のトップである孫翠鳳さんは、団長の陳勝福さんの妻です。
そして、今日は明華園の子団の天字団でした。
テレビのない時代では、廟の前の広場に座って、歌仔戲を見られるのは、本当に楽しいことでしたね。
そして、歌仔戲だけでなく、布袋戲もありました。
ただし、布袋戲は歌仔戲のように人気ではないので、舞台も規模も小さかったです。
ちなみに、台湾では歌仔戲のファンは女性の方が多いですが、布袋戲は男性ですね。
以上は、台湾の「廟在熱鬧」事情です。