国民全員、新型コロナの検査を受けて、無症状な患者を把握しようという声がよくあげていますが、指揮センターは何度も断りました。
今日の事件でまた全員検査の要求が出ましたが、実は、断るにはちゃんと理由があります。
医療資源の確保
医療関係者は普段から大変でしたが、新型コロナが始まってから、防護服を着るために汗まみれな状態になってつらいそうです。
もし、リスクがすごく低い人までも検査を受けると、医療関係者の体力とメンタルには大変負担がかかります。
集団感染のリスクを抑える
検査するには、病院などへ行く必要がありますが、今の状況では、ちゃんと隔離して検査することができますから、他の人に感染することを心配する必要がありません。
でも、全員受けると、たくさんの人が集まる状況を作ります。そうしたら、集団感染のリスクはあがりますね。
スピード
検査してから、検体を研究所に送って判明してもらいます。
今の台湾は最速なら半時間で検体を取って、2~3時間だけで結果が出ます。
早く結果を把握して、早く対応すれば、感染の拡大を止めることができます。
全員検査すると、検体を取るだけで時間かかりますね。
経済面
国民全員は速いですが、誤差率が高い検査を受ければ、46億台湾ドル(およそ166億円)かかります。
時間かかりますが、誤差率が低い検査を受ければ、690億台湾ドル(およそ2494億円)かかります。
新型コロナを対抗するには、お金かかります。
消毒用アルコール、マスク、防護服などの道具も、国民の生計の維持も、ワクチンの研究も、お金が必要ですから、経済面も無視することができません。
タイミング
ある医者さんは妊娠検査薬で、コロナの検査のタイミングを説明しました。
妊娠検査薬は体のhCGの濃度で妊娠したかどうか判断します。
コロナの検査もそうですね。ウイルスの濃度で感染されたかどうか判断します。
でも、妊娠しましたが、hCGの濃度はまだ低いなら、検査しても妊娠してない結果が出ますから、妊娠して3週目でも妊娠の結果が出ない人もたくさんいます。
コロナもそうですね。
コロナウィルスの濃度がまだ低い時に検査するのは、陰性の結果が出るかもしれません。
そして、人間性でしょう?
結果がわからない時に大人しい人は自分が陰性であることがわかったら、許可証をもらったように油断しはじめますよ。でも、その人が実は陽性であれば、大変でしょう?
それも、感染の拡大につながる要素のひとつですね。
だから、私もすべてのリスクを排除して、安心に暮らしたいですが、全員検査しないやり方を賛成します。
検査するタイミングの計りは指揮センターと医者さんに任せます。
自分を守ることは自分で頑張ります。
例えば、出かけるとなるべくものを触らない、人と接触しない。外で食事すると、食べる前にアルコールで手を消毒する。食事が終わったら、すぐにマスクを付けて、もう一度アルコールで消毒する。家に帰ると、ガレージでマスクを処分して、アルコールで消毒して、家に入ったらすぐにシャワーを浴びる。
こんなやり方が通用しない日がいつか来るかもしれませんが、この半年間は、こうやって頑張ってきたんですから、今は信じるしかないと思います。