台湾では、食べ物についての「~排(パイ)」が「ステーキ」のような形の食べ物で、揚げ物でも焼き物でもよくあります。
例えば、日本のステーキのような焼いた厚切りにした肉で、「牛排(牛肉のステーキ)」、「豬排(豚肉のステーキ)」。
ただし、「鶏排」ならちょっと複雑ですね。
鉄板焼き系の店や屋台での「鶏排」なら、鶏肉のステーキです。弁当屋、カレー屋、塩酥鶏の屋台では、ほぼ鶏カツです。
でも、この基準で注文しても、当て外れの時もありますから、台湾人でも注文する前に、「炸的?(ザ・デ、揚げ物?)」、「煎的?(ジェン・デ、焼き物?)」って聞きます。
そして、今日は紹介したいのは、「鶏排弁当」です。
「鶏排弁当」の鶏カツでも、粉の性質や漬けた時の調味料によって、いろいろなタイプがありますが、台南なら、たいてい塩酥鶏の鶏排と同じです。
塩酥鶏の鶏排なら、一つで40~60台湾ドル(およそ140~215円)で、弁当屋の鶏排弁当なら、ご飯もおかずもあって80台湾ドル(およそ290円)ですから、満足感から見ると、弁当屋のほうがコスパがいいです。
ただし、特に台湾式弁当を試したいわけではない海外観光客にとって、塩酥鶏で買ったほうが多様なグルメを試すことが可能ですよね?
でも、「鶏腿排(鶏の太ももで骨抜き)」を食べたいなら、やっぱり弁当屋やレストランしか食べられませんね。
ちなみに、ほぼの弁当屋はメニューに「鶏腿飯」、「鶏排飯」や「鶏腿弁当」、「鶏排弁当」などで表示していますが、全部「~飯」であれば、弁当をさしますが、同じ店のメニューには「~飯」と「~弁当」が並行に表示することもあります。
その場合は、値段も「~飯」の方が安いです。それはご飯、肉、少しの漬物しかありませんから。「~弁当」であれば、ご飯、肉、少しの漬物以外にまた3~4種類のおかずがありますから、「~飯」より高いです。
さらに、コストのせいでしょうか?「~飯」が「限內用(シェン・ネー・ヨン、お持ち帰りできない)」の店もよくありますね。
ちなみに、看板にはありませんが、ほぼの店は肉の単品も売っています。肉のみ食べたい時には、店員に「可以單點鶏排嗎?(ケ・イ・ダン・ディン・ジ・パイ・マ、鶏排を単品注文できますか?)」を聞いたら、単品の値段を教えてくれます。
もちろん、忙しい名店なら断る可能性もありますね。