中国がアテネオリンピック以来の頂点に。

ジェニーさんこと郎平監督にとって、監督としては初の金メダル。おめでとうございます。

今回の女子バレー、もし馬券ならぬ人券?が発売されていたなら、ブラジル、中国、アメリカで3連複を買うてたとこでした。(3連単じゃないのか?笑)

結果は中国、セルビア、アメリカ。

ジェニーさんになって変化したことは、代表の競争が激しくなったこと。今までの中国は、4年間同じメンバーでコンビネーションを練り上げていたのが、この4年は選手の入れ替えが見られた。あと、以前はスターターと控えがはっきり分かれていたのが、状況に応じて選手を使い分け、ベンチも含めてチームで戦っていた印象。

チームとしての戦術がはっきりしていたのも大きな変化。2007年のワールドカップで、ゾルジ氏が各チームの戦力分析をしていましたが、中国は戦術理解度が低い評価でした。今回のチームはそこが改善されていました。サーブの狙い所、アタッカーの選択も個人技ではなく、チームとしての戦術が伺えました。

選手の構成では、一時オポジットに打ち屋を置いたために、得点源の朱テイがサーブで狙われる場面がありましたが、OPPにオールラウンダーを置く、伝統的な形に戻したので、バランスが良くなりました。

オリンピックでメダルを獲るというのは、現場の努力だけではできません。資金面も含めた協会のバックアップは欠かせません。

2013年のグラチャンに、頼亜文コーチがビデオ係を連れて偵察に来ていましたが、中国の協会は良い仕事をしましたね。