先ずは、日本代表について。準々決勝敗退という結果は、惨敗でも何でもなく、実力どおりだと思う。

ロンドンオリンピックの後、大黒柱の竹下を始め、主力のベテラン数名が抜けたので、後任セッターの育成に失敗すれば、出場権を逃すこともあり得ると思っていました。

なので、年齢とキャリアを考えたら、宮下はよくやったと思います。ただ残念なのは、リオに向けて経験を積む意味で、大事な大会であるグラチャンに、宮下を召集出来なかったことについては、きちんと反省してほしい。

リーグ前に正セッターを抜かれたくないのは、どこのチームでも同じ。チームと交渉して監督が望む選手を揃えるのが、強化本部の仕事なのでは?監督だけに責任を押し付けて、首をすげ替えるだけでは同じことの繰り返しになるだけです。

真鍋監督に責任を問うべきなのは、戦術に走り選手のレベルより高いことを求めたこと。この点はVリーグでも気になっていることですが、隣りの選手と守備範囲を確認する、チャンスボールをセッターがジャンプトスできる位置に返すといった、基本的なことがきっちり出来ていない選手達に、MB1とかハイブリッドなんちゃら(笑)といった応用編を求めて、グダグダになってしまっていた。

基礎が出来てこその応用、今の日本は、高さとパワーだけでなく、基本プレーの正確さでも欧米勢に劣っていることを、Vリーグの監督も含めて、自覚してほしいと思います。