ロマンティックエロティックグロリアス -96ページ目

がつがつと、たくさん食べている紅を見たら体から力が抜けていき、座っている椅子の背にもたれて、なんだかぼーっとした。


晩ご飯には少し早い。他の人はまだ席についてはいなかった。


『少し早いけど、菫ちゃんも食べようか』


緑子様がそう言って微笑んだ。でもさっきの混乱が私を放心状態にしていて、体を動かせない。



・・・紅はなんだか変わった。


見た目ではなくて、心でもなくて。


心の外側?


よく読めない私にはまだ分からない。


しっかりした?


見えない鎧でも着たよう。

がっちりと固められ、ひとつのことだけをするための鎧。


強いけれど、もう脱ぐことはできない、重い鎧・・・



腹ごしらえをした後、紅は指先ほどの守り石を出した。

それを指の先に乗せ、眉を寄せてじぃっと見た。


ぼわん!


丸っこい黄緑色の物体がふよふよ浮いている・・・


『・・・ふーせん・・・』

『ウルセェな!ウグイスだよ、ウグイス!』


紅は照れ隠しに怒って、私はもう一度見直すけど、


どーみても、そーは見えない・・・


私が笑いを両手で隠すと、紅も笑った。


『あはっ、しょーがねーだろ!御使だよ御使!あははっ!』


お腹をかかえて笑った。


華瑶苑を無人にはできないらしい。紅はとても綺麗なピンク色の扉を開いて、ウグイス(?)をあちらへ送った。