ロマンティックエロティックグロリアス -91ページ目

城に入って2日経った夜、紅をのぞく3人で晩ごはんを食べていた。

急に緑子様が、何かに気づかれたような顔をして、


『・・・うん』


と言った。

すぐ脇にグリーンの光が満ち、現れた扉から雲様が出てきた。


それまで私は、自分の師範が主である緑子様のそばにいないことに、まったく気づいていなかった。


しかしそれは、師範も同じようなものだったかもしれない。


その場にいる者に目もくれず、まっすぐ緑子様に抱きついて、泣き出してしまったから・・・



それからしばらく、師範は緑子様のそばから離れなかった。

主だから・・・という風ではなく、淋しい子犬がいつまでもついてくるように、緑子様の行くところへただついてゆく。


師範の心の内はわからないけれど、きっととても悲しいことがあったのだと思った。