ロマンティックエロティックグロリアス -89ページ目

『紅!』


どさぁっ!


『ぐはっ!』

『あっ、ごめん!』


いきなりふとんの上に重いもんが乗っかった!


・・・菫ぇ・・・


『鳩が起きたって言うから来たのに、何で寝てんのよ!』


ほっぺまんまるにして口とんがらせて怒ってる。


『まだ眠いの!』


拗ねて寝た振りしてたらまた寝ちゃったなんて、恥ずかしくて言えない。

でもそういえば菫、守護だからバレちまうな。

って思ったのに菫、心配そうな顔で俺の顔のぞき込んで、


『だいじょうぶ?もう少し寝る?』


って聞いた。


俺の言い訳に気付いてない・・・?


読めないのかな?

読んでないのかな?


確かめたくて、つい言ってしまった。


『ぜんぜん大丈夫じゃねえ!後一週間は寝なきゃな!』

『ええっ!ごめんなさい!寝てて?私、出てるから』


そう言って、バタバタと出てっちゃった。バタン!とドアが閉まる。


しまった・・・


菫がいなくて拗ねてたのに、これじゃ逆効果じゃん・・・


幸か不幸かひとりぼっちの時間は、つかつか近づく足音ですぐに終りを告げた。


バン!


ドアを開けて入ってきたのは世にも恐ろしい顔をした姉、思わず耳をふさいだ。


『どこが一週間寝る病人か!この馬鹿!』


こ・・・怖ぇえ・・・



恐るべき姉にガミガミ怒られた後、俺は久しぶりにひとりで部屋を出た。


風呂に入るため。


ここの風呂は大きな露天風呂。今はまだ夕方だから、誰も入ってない。


誰かと風呂入るなんて死んでもごめんだ。

俺の体を見られるくらいなら風呂なんて入らねえ。

もし誰か入って来そうだったら、悪いけど力使ってこっち見られないようにする。


・・・なんで個室に風呂、ないんだよ・・・