ロマンティックエロティックグロリアス -82ページ目

悲しい気持ちが、ふっと遠のいて静かになった。

しばらくしたら、胸が弾んでドキドキ、ワクワク、飛び出しちゃいそう!


何?どうしたのわたし、楽しいよ?


思わず笑ったら、ユカリ姉さまがあれって顔をした。

緑子様もちょっと笑った。


『もう大丈夫のようだね』

『ほんと』


ユカリ姉さまも息を吐いて笑った。


私の胸の中は楽しい気持ちではちきれそう!


『菫!』


ドアがばんって開いて紅が飛び込んできた!

私を捕まえる。


『聞けよ、凄ぇんだぜ!』


満面の笑みで私を振り回した。


『俺さ、華瑶苑行ったら、あっこ遊園地にしてやるよ!んで一日中遊ぼうぜ!楽しみにしてろよ!』


うわあ!!


『遊園地、行きたかった!嬉しい!いっぱい遊ぼうね!すっげぇ!』

『すっげぇですって?』


緑子様が言葉遣いを聞き逃さなかったが、そんなことは私の中から弾き飛ばされちゃうの!


私の胸をいっぱいにしてた紅の「楽しい」と自分の「嬉しい」が私をぱんぱんにする!

ふくれ上がって風船みたい!


私が喜ぶと紅の気持ちももっと大きくなって私に流れ込む!


悲しい気持ちは私を沈ませるけど、それほど辛くない。

でも、紅が楽しいと私も楽しい、紅が嬉しいと私も嬉しくて喜びはどんどんふくらむの!


守護の力って素敵!

紅にもわかるといいのに!




紅は最後の守り石を出した後長い眠りにつき、私はまたひとりになったけれど、その間ずっと楽しく待つことができた。


そう言えば師範はやっぱり、緑子様の側に隠れていた。

旅立つ日の、その時まで・・・