ロマンティックエロティックグロリアス -68ページ目

ウグイスの姿で出てきてしまったことに、トイレに入って気が付いた。

今もとの自分に帰れば、もう一度菫の前に戻ることになる。


いいや、ウグイスのまんまで・・・


どこ行くでもなかったが、逃げ出すだけの為に出かけることにした。



てくてくと、ただ歩く。

この道は、道場に続く道――


懐かしい思い出・・・


もう、懐かしい思い出になってしまったんだ。

ほんのちょっと前のことなのに。


この先へ行っても、汗だくで稽古する透はいない。

天仙京に見えるこの町には、だけど俺たち以外に人はいない。


こんなの淋しくなるだけだな――