『ええっ!ま、待ってちょっ・・・』
その時、ふいに声がした。
「紅子、今行くから」
それがどこから聞こえたのか誰なのか考える間もなく、部屋にグリーンの光が満ちた。
扉が描かれる――
緑子姉ちゃん・・・
扉から現れた姉ちゃんはあたりを見回すように頭をめぐらすと、『何よこれ・・・』と言って首を振った。
『紅子、森はどこ?ちゃんとあるの?』
実はあんまりない・・・
『資源の供給率が・・・あ、髪、伸ばしたのね?』
『え?ああ、もう切るけど』
『どうして!せっかく伸ばしたのに!』
『重いんだよ。我慢できねえ』
『はぁ?』
呆れ顔の姉ちゃんの横から、菫が言った。
『だからすこうよ、髪』