ロマンティックエロティックグロリアス -166ページ目

玄関を通らず2階の窓から透の部屋に入る。

透はいなかった。まだ道場にいる時間であることを思い出す。


透と妹の茶々は二人とも両親の方針で、道場へ通っている。

道場は朝から3時頃まで、途中お昼をはさんで指導してくれる。

柔剣道以外にも、空手や合気道など望む限りの武道を教えてくれる。

もちろんひとつだけということもできる。

透の妹や女の子なんかはそういう場合が多くて、時間も短い。

男の場合は大抵2つはやっていて、透は3つやっている。別に守護でもないが、鍛えるのが好きみたいだ。


・・・そうか・・・守護なら道場に通ってるかもしれないから、やっぱり透も顔見知りの可能性、高いな。


そんなことを考えてたら、玄関の方で「ただいま~」という声がして、やがて部屋に透が入ってきた。


『わあ!・・・なんだ、来てたのか』

『おう、おかえり』


透は担いでた荷物を下ろして着替えを用意する。

『シャワー浴びてくるよ。もうちょっと待ってて』

『おう』


透が出て行って、手持ち無沙汰な気分になった。

荷物の大半は剣道の防具だ。ちょっとのぞいてみて、汗臭さにくらっとする。


・・・いいな・・・ もっと小さい頃、一度通ったことがある。

でも、すぐにやめてしまった・・・

あそこでは、俺でいることに無理があったから・・・

ほんとうは、鍛えたり、武道をたしなむようなこと、かっこよくてやりたかったんだけど・・・