カラカラっと窓が開いた。
寝ようとして電気を消して、ベッドに入ろうとした時だった。
振り向くと、あの男の子・・・!
背中に何か隠して、おいでおいでをしている。
テラスに出て、文句を言おうとしたとき、目の前に何か差し出された。
――ひまわり!
『やる』
彼は短くそう言って、私の手を取ってひまわりを受け取らせると、もう片方の手も引き寄せて、何かを握らせた。
その私の手を包んでぎゅっとしてから、彼は『おやすみ』とだけ言って、テラスから飛び降りた。
慌てて下を見ると、走っていく彼が見えた。
――どういうこと?
私は右手のひまわりと握った左こぶしを見て、夜の空を仰いだ。
それから、そっと左手を開いてみた。
・・・現れたのは、小さな光る薄紅色の石――
インペリアルトパーズだ・・・
これ、くれたんだよね・・・?
ひまわりも、石も・・・
ひまわりは机に活けて、トパーズは宝石箱にしまって眠った。
ひまわりなんて、まだどこにも咲いてない・・・
私の好きな花が、なんで分かったのかな・・・?
彼の瞳のインペリアルトパーズ・・・わざわざ、手に入れたのかな?それとも、彼のものだったのをくれたのかな・・・
もらっても、いいのかな・・・?
朝起きても、ひまわりは消えてなかった。
宝石箱に入れたトパーズも、光っていた。
自分の宝石を女の子に渡すなんて・・・プロポーズみたい。
ひまわりは素直に嬉しいし、もらえるけど、石はちょっともらえないな・・・
今日、返しに行こう。私もなにか、プレゼントを考えなくちゃ・・・