ぽん
重いものを乗せたままの俺の肩を、雲様が軽く叩いた。
『梅宮様、あなただってまだ十分幼いよ。そんなに思いつめない方がいい』
梅宮様って言うな。
『楽しいことを考えよう。契約の儀はもう終りなんだ。華瑶苑へ帰れば二人っきり、やりたい放題だよ?』
やりたい放題?
閉じ込められることばかり考えていたので、そんな風に考えたことなかった。
『華瑶苑はあなたの天域だよ。主であるあなたがすべてを決めるんだ』
『・・・そうか・・・!』
もう意地悪だった栗宮様はいない。
彼女の意志は消え、俺が唯一の法律になったんだ。
広い広い華瑶苑、どこまでもすべて俺の思い通りにできる!
『やることさえやっていれば、菫ちゃんと一日中遊んでいたってかまわない。ワクワクするだろう?』
『――うん!』
目の前がぱぁっと明るくなった!
そんな考え方もあったんだ!
しかも俺ってば、もう力使い放題じゃん・・・!
もちろんすぐ限界来ちゃうんだけど、どんな遊びでもできちまうってことだ!
すげぇ!!
何して遊ぼう♪♪
遊園地みたくしちゃったり――地形フクザツにして探検ごっこもいいな♪
お話の中にしかないような場所だって簡単だ――うわぁ、面白ぇ!!
クスって雲様が笑った。『部屋に戻ろう』
『うん!』
単純か?
でもいいんだ。
早く菫に教えてやんなきゃ!