紅の髪をすっきりさせた後、緑子様は少し止まってた。
黙って、じっと動かなくなった。
考え事と言うよりは、探すような感じ。
私の視線に目を留めて、ひとつうなずくと、
『紅子、また来ます』
と言って扉に消えた。
またってどれくらい後なんだろう?
『腹減ったなぁ・・・』
世にも情けない声を、世にも情けない顔で言うから、笑ってしまって緑子様のことはすぐ忘れた。
どん!
いきなり、机の上にカツ丼がふたつ、現れた!
『なななな・・・なにこれ!』
『へ?カツ丼。食べようぜ』
『???』
いつの間にか出現した箸を持って、『いただきます』とか言ってるし・・・