退院後初の通院
「お話ししておかなければならないことがあります。
切除した組織の病理検査の結果、脱分化が認められました。」
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これまでの高分化型脂肪肉腫は他に転移することもないので悪性度は低いものだった。
これが脱分化となると悪性度が高くなる。再発の可能性も高いし他に(多くは肺に)転移することもある。
ある程度予想はしていた。腫れを触ってみると前回より硬いし、PET/CTの画像も明らかでオレンジ色に光っている。だからこそ手術前に針生検をしたがその段階では脱分化は認められなかった。まだら模様でたまたま当たらなかったということか。
主治医は骨軟部腫瘍科のトップ=おそらくこの分野の日本のトップ。
経験豊富で脱分化の可能性を見抜いていた。腫瘍細胞を残さぬよう大きめに切除、病理検査でも腫瘍から6~10mm大きく切除されていることが確認され、断端に腫瘍細胞はみられないとのこと。R0切除、つまり取り切ったということだ。
他の臓器に干渉していて取り切れなかった、とかなら困るが、
完全に取れたんだから大丈夫でしょ
と思うのは楽観過ぎ?
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普段は診察に立ち会うことのない看護師がずっと先生の後ろに座って聞いている。
診察室を出ると一緒についてきた。いつもと違う。今までこんなことはなかった。
「先生のお話わかりましたか?大丈夫ですか?」
そこではじめて理解した。
そうか、これは本格的な癌の告知だったんだ!
本人はある程度予想していたし全然深刻に考えていないんですけど・・・
完全切除だし~
今後は今まで以上に慎重に定期的に検査をしていけばいいんでしょ?
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不安がないわけでもない。
PET/CTで全身を調べ他に腫瘍がないことは確認されているが、これはもちろんその時点での話。それから手術までの3か月脱分化型の肉腫を養っていたということだ。その間に腫瘍細胞がリンパを通って他へ運ばれていた可能性はないのだろうか?
他の臓器に転移するのに最短でどれくらいのどれくらいの時間がかかるのだろう?
他にも疑問はいろいろ出てくる。
大腿部の肉腫が転移した肺がんと喫煙などを遠因とする一般的な肺がんは同じものなのか?
高分化型の細胞が脱分化に変化したのか、別の細胞が脱分化となり並存しているのか?
そもそも肉腫ができた原因は体質なのか食生活なのか運動不足なのか遺伝なのか?
診察の時には質問事項はだいたい忘れている!次回はいろいろメモして行こう。
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4年間お世話になった主治医の大先生は来月定年退職される。次の先生は
「若い先生のほうがいいでしょう。長い付き合いになりそうだから・・・」
今後は年に数回のMRIとCT検査をつづけていくことになる。
検査の結果が問題なければこのブログはこれで終わりになると思う。
ブログ再開の機会がないことを祈るばかりだ
