優駿5月号が届きました。

$ちけぶろ 2.0

今月号はもちろんヴィクトワールピサが制したドバイワールドカップを大きく特集!
鞍上のミルコデムーロ騎手、管理する角居調教師、馬主の市川さん 
2着に粘ったトランセンドも大きな写真で紹介されています。
DVD特集「優駿激闘譜」はカワカミプリンセス。

モノクロページの特集「偉大なる顕彰馬の蹄跡」はクリフジとトキツカゼ。

「クリフジ」は1943年のクラシック、
ダービー、オークス、菊花賞を制し、「変則三冠馬」と呼ばれています。
(当時のオークスは秋季開催)

この馬の手綱を取っていたのは、前田長吉騎手でした。
前田騎手は現在でもその記録が残っている「日本ダービー史上最年少勝利記録」を持つ騎手。
(20歳3ヶ月)
クリフジでダービーを勝った翌年出征し
戦後1946年の2月 シベリアの収容所で亡くなっています。

先日発売になった島田明宏さんの著書「消えた天才騎手」という新書には
前田騎手が活躍したころの話や戦時中のこと、2006年に八戸の実家に遺骨が戻ってきたニュースも載っています。

1960年頃まで日本の競馬は「天神乗り」という騎乗法がスタンダードで
クリフジが活躍したころももちろん、そのようなものだったため
いまの「モンキー乗り」が全盛の時代とは比較は難しいけれど、
デビュー二年目でダービーを制したことで、いまでも伝説となっています。

JRAの現役騎手(2011年4月現在)でデビュー2年目でダービーに挑戦した騎手は・・・

武 豊騎手(1988年 コスモアンバー 16着)
藤田伸二騎手(1992年 ホクセツギンガ 14着)
和田竜二騎手(1997年 テイエムトップダン 13着)
北村宏司騎手(2000年 マイネルブライアン 18着)
三浦皇成騎手(2009年 アーリーロブスト 16着)

バリアーゲート、天神乗り、単勝と複勝しかなかった馬券
昔の競馬をお勉強するのも競馬の楽しみの1つですね。