2011年1月30日(日)福岡市役所で開催された
「福岡市こども病院移転計画調査委員会」をみにいきました。

福岡市長のこども病院は福岡市中央区唐人町にあります。
この建物は1980年に開院。
開院して30年が経ち老朽化が進み、耐震への対策も完全でないことから
改築するかどこかへ移転するか、その移転先はどこなのか
どのくらいの費用がかかるのか、交通のアクセスはどうなのか・・・・
2002年あたりから議論が続けられていたけれど、結局結論は出ず、
その間に市長が何度も変わり、市長選がある度にこの「こども病院移転問題」が何度も注目されてきました。
市民の一部には「まだこの問題やってんの」ってくらいに議論が長引いています。

そこで福岡市ではこども病院移転計画調査委員会を立ち上げ
ホームページを開設し(http://f-kodomo.jp/
さらにはこの委員会をインターネットで生中継配信をし、傍聴者を広く集め
オープンな形で議論をスピーディに進めることに。

委員会の冒頭で高島宗一郎市長が委員会の趣旨と、議論のオープン化について説明。

$ちけぶろ 2.0



「こどものためにできるだけスピーディに結論がでることを望む」とコメントしています。
「子供の命」が最優先であることは、会に出席している委員も傍聴者も同じ考え。
最優先なことをどうやって実現させるか、多くの意見を集めて
うまく議論が進むことを願います。

会場ではTwitterで書き込みされた意見もスクリーンに映しだされ
傍聴ができなくっても、会議に意見が伝わるようなシステムを導入。
そこにもたくさんの意見がありました。

$ちけぶろ 2.0

まだ議論は始まったばかりですが、重病で苦しんでいる子供のことを考えれば
市長の言うようにスピーディな結論が求められると思います。
でも移転計画がはじまったのは10年近く前のこと。
まだ結論が出ていないのは、やはり遅いと感じます。
どこに建設されたとしても交通アクセスが問題になる市民がでてくるのは仕方ありません。

多くの市民が「議論してよかった」というような結論になればいいと思います。
議論がオープンになること、決定へのプロセスがハッキリすることで
「役所の中だけの議論」から「市民による議論」となり 
これこそが本当の意味での民主主義なのではないかと考えます。

今後この委員会は日曜日の午後を中心に何度か議論されることになっています。
インターネットでの放送も続くのですが、
興味がある方はぜひ議論の会場を訪れてほしいと思います。

ネット中継では感じ取ることのできない雰囲気が会場にはありました。

なお今日の委員会での模様はUstreamでアーカイブされており
内容がすべてわかるようになっています。
いつでも観ることができます。
テレビや新聞等で委員会のニュースが流れた際になにか疑問があれば
この委員会のアーカイブを観るとどんな議論がされていたのかわかる仕組みです。

第一回, Recorded on 11/01/30 FukuokaCityChannel on USTREAM. Citizen Journalist
(FukuokaCityChannel(市役所作成)のアーカイブ版です)
http://www.ustream.tv/recorded/12338509