2026年9月18日(金曜日)
私は、手作り弁当を会社に持っていき、食堂で食べている。
それを20年以上続けている。
よく続けているなと、自分でも思っている。
手作り弁当といっても、鶏肉か豚肉を焼いたものと、玉子焼き。
あとは、冷凍食品のコロッケやシュウマイ、総菜などを詰めているだけである。
同僚や後輩は、そんな私の弁当を見て、『ニンジン弁当』やら『冷凍弁当』と勝手に名付けている。
そのうちの後輩の一人は『がっかり弁当』と名付けて、私をからかってくる。
他の後輩も弁当を覗き込んできて、「今日のシュウマイは何シュウマイですか?」と興味なさそうに質問してくる。私が「エビシュウマイだよ」と返答する時には、もう踵を返して歩き去っている。
どいつもこいつも暇人か、と思いながら私はパクパク弁当を食べる。
ある日、「さぁ昼飯でも食べるか」と営業所に戻ると、私の弁当箱の容器だけがポツンと台所に置いてあった。
え?何でや
容器ポツン。
中のおかずは消えていた。
イリュージョンか。
近くに居た同僚が親切に教えてくれた。
「なんか、掃除のおばちゃんが中身をゴミ箱に捨てちゃったよ」
私は膝から崩れ落ちそうになるのを、なんとかこらえた。
泣きそうになったが、なんとか我慢した。
その日は食堂の冷蔵庫の中を整理する日であった。
たまたま、掃除のおばちゃんがやって来たので、訳を聞いてみると
「あら〜ごめんなさい。冷蔵庫整理してたらカビがはいていたので、捨てちゃったわ」
「それカビじゃなくて霜だよ。前の日に自宅の冷凍庫に入れていたから」と私は大人げなく声を荒げた。
そのやり取りを聞いていた周りの同僚達は、大爆笑していた。
次回もお楽しみ
