最近のオレオレ詐欺。
ある主婦が何気なく電話に出ると息子と名乗る男から
男「交通事故を起こしてしまってヤ○ザの車に傷をつけてしまった
修理代の100万円を振り込んで欲しい」
と泣きながら頼まれた。
息子の声とは違うし、そもそも車なんて息子は持っていないはずだ。
まさにTVでよくやってる「オレオレ詐欺」。
電話越しに泣きわめく男を尻目に、主婦は冷静だった。
そして、正義感の強い主婦は
だまされているフリをして振込先を聞き出した。
かわいい息子を装って金を巻き上げる悪党め。
通報してやる!!!・・・と。
すぐに通報をしようと思ったそのとき、また電話が鳴った。
あいつらだったらまた騙されているフリをしなくてはと主婦は電話に出る。
「もしもし、○○署生活安全課の加藤です」
警察だった。
最近この辺の地区に振り込め詐欺の電話が多発しているので
お宅は大丈夫ですか?という内容だった。
主婦は先ほどかかってきた電話の事、そして彼らの振込先を入手したことを得意気に語った。
「振り込んだお金は彼らが下ろした時に取り返すので、
このままどうか捜査に協力していただけないだろうか?」
おとり捜査に協力してくれという申し出だった。
あの警察が一般市民である自分に捜査を依頼協力を依頼してきたのだ。
平凡な主婦として生活を送る自分に・・・。
正義感の強い主婦は、自分が捜査の一端を担う事に大きな責任を感じ
その申し出を喜んで受けるのである。
指定の口座にお金を振り込んでから数日。
待てど暮らせど○○署の加藤からの電話はない。
しびれをきらした主婦は○○署へ電話した。
「は?」
それが警察の第一声だった。
そのとき気がついたのである。
自分は詐欺師の罠にかかっていたのだと。
いやぁ~・・・巧妙っすね。
詐欺師ってすげー!
大体ニュースで見る逮捕された詐欺師は
詐欺師としてはB級のウッカリ野郎に違いない。
詐欺師のエリートは今ものうのうと人を騙し続けているんだろう。
しかし「何でこんなのに引っかかるんだよ」というような
残念なことにこの国は平和だ。
誰かに騙されるなんて事を全く考えずに幸せな暮らしをしている人もいる。
そうやってこんなB級の詐欺師にも引っかかる残念な日本国民がいるのだ。
先日トシ氏がポストの郵便物をチェックしにいった際発見した
一見デリヘルのチラシ風の紙には
「誰もが儲かるFX!ス○ンサーバンク」
と書かれていた。
・・・ス○ンサー(後援者)バンク(銀行)だと?
トシ氏の心は躍った。
こんなにうさんくさい社名もナカナカナイ。
その日休みだったトシ氏は早速リサーチを開始した。
果たしてこのうさんくさすぎる会社の実態は?!
(つづく)