ノボパン開口位置不備-施工中に検査ご依頼です | インスペクション・建物検査・建物調査の日々ブログ

ノボパン開口位置不備-施工中に検査ご依頼です

こんにちは。

総合検査、検査部アメブロ担当です。

天気予報によると首都圏の今週前半は気圧が不安定で
突然の雨に注意!とのこと。

通勤バックや検査用バック(ヘルメットや安全帯など検査グッズ入り)には
しっかりと折畳傘を入れています。


今日は木造戸建て住宅(枠組壁工法、いわゆるツーバーフォー)案件で
弊社ブログを読まれた御施主様から躯体施工中のタイミングで
検査ご依頼を頂いた案件で「ノボパン開口位置不備-施工中に検査ご依頼です」を
ご紹介します。


「ブログに使ってください」というお言葉を
検査ご依頼者様(御施主様)から弊社検査員が頂戴しました。
ありがとうございます。。。
折を見てシリーズとしてご紹介させて頂きます。


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弊社ブログのノボパンに関する記述を読まれたとのことで
お問い合わせを頂いきました。

お話しによると基礎の段階から施工に不備があったとのことで
若干の不安感(不信感?)がおありのようでした。

躯体の面材耐力壁はノボパン使用で
ノボパンの開口位置不備に関してお問い合わせいただき
検査を行うことになりましたが御依頼者様曰く


弊社が一番詳しかった!


とのこと。

自称マニアックな検査会社としては(笑)
素直に嬉しく思いました。


では、指摘項目を一部。。。

【内部】
・スタッド合せ部、釘本数不足
・面材釘、スタッドから抜け
・根太貫通位置の相互距離不備
 等々

【外部】
・ノボパン開口位置不良(端部空き寸法)
・サッシ留めビス種類相違
・面材耐力壁とパッキン部クリアランス不足
 等々



画像はノボパン端部から開口まで150ミリ離れていない貫通部です。


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ノボパン社さんの設計施工資料には明記されていますが
全体的にありましたので、おそらく施工業者さんは
ご存じなかったのではないかと思います。


ノボパン社さんに弊社検査員が確認したところ
以前問い合わせた時とは若干ニュアンスが違っていたそうで



【以前】
認定商品なのでメーカーとしては認められません、と言わざるを得ません。
補強を行うのであれば工事監理者さんの責任の下で構造検討を行ってください、としか
メーカーとしては言えません。


【今回】
メーカーとしては「木造軸組工法住宅の許容応力度設計」等に記載されている
内容を流用しているので・・・ごにょごにょ


設計施工指針
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24時間換気の吸排気口(φ100mm程度)、コンセントボックス等の小さな孔は補強不要ですが
せん断力のかかる面材端部から150mm以上離して設けてください(図12-1)。
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確かに認定書には記載はありません。
しかし、設計施工指針に記載している以上、
販売時等に周知する必要があると思うのは私だけでしょうか。。。

準耐火構造に関する認定違反発覚があったからか歯切れが悪かった印象です。


施工者さんも認定商品を採用し設計や施工する際に
その内容を十分確認していないのも現実で一番大きな問題点ですが
メーカーさんにも若干の責任はあるような気がします。
周知不足。。。


ノボパンを面材耐力壁に使用する場合など
認定品や認定工法を採用する場合は必ず認定内容を把握しているかどうか
施工者さんに確認することをお勧めします。。。