以前ライブ前のリハで《Four》を練習していたところ、ドラムの方から「音数が多過ぎて忙しない」と注意されました。

・もっと音数を少なく

・音を一音一音ギリギリまで伸ばす

・音を大事に、且つ歌うように弾く

・どんなテンポの曲でも拍をゆったりと取るようにする

・慌てて弾かない

といったアドバイスを受けて再度弾き直したところ、

「さっきのと比べると大分良くなった」

と言われました。

その時は「なるほどー」と頭ではぼんやりと理解してきましたが、まだまだ奏法としての決定的な羅針盤が見えません。

応用力の乏しい僕には何か一つ軸たる考えが欲しい。

その為その事象を自分なりに解釈しようと思い、帰って試行錯誤した結果、

『コードやコード進行の中で音を抽出しながら演奏すれば良い』

という結論に至りました。

なんだそんなことか、

と感じる方が大半だと思います。

そもそもジャズの奏法の一つにそういった方法で演奏することが挙げられています。

しかし、ここで大切なのは『なぞる』のではなく『抽出する』こと。

フレーズ集に掲載されているようなフレーズを考え無くただコードに当てはめているだけでは、忙しないものになりやすいです。

自分もそうでした。

でも改めて考えてみると、コードってフレーズを弾くのに充分過ぎる程の情報を演奏者に提供しているんですよね。

それを演奏者が一生懸命なぞっても、不必要な音をだらだら演奏してしまうといった取り留めのないソロになってしまいます。

そうではなく、コードやコード進行からの膨大な情報の一部を少しずつ抜き取るようにしながら演奏すれば、余分な音を演奏しなくて済むし、慌てて弾くこともないはずです。

現にそうやって自分で弾いたソロは随分歌いやすく、スッキリしたように感じました。

何て言うか、以前も書いたような気がしますが…

空間に音符と休符を描いていく感覚。

この感覚を忘れないようにしようと思います。

しかし演奏中にそういった作業を行うにあたって大切であることは、やはり事前準備です。

即ち、コード進行を理解していることやそれに対するアプローチを知っていること、音をきちんとリズムに乗せて演奏出来ること等は大前提であるということです。

全く準備していない状態でこれをしようと思っても必ず無理が生じます。

なので基礎的なことはきちんと毎日練習しなければいけないのでしょうね。