今回は業界初のアクションRPG「ドルアーガの塔」の続編を遊んでみたいと思います。

そのソフトがこちら。
【 ザ・ナイトメア・オブ・ドルアーガ 不思議のダンジョン 】 アリカ 2004年 PS2

やたらと長い題名ですが、その題名にもあるようにドルアーガの塔をローグライクにした作品です。

しかし…ドルアーガの続編とは書きましたが
実はドルアーガ生みの親遠藤氏、ナムコ、チュンソフトは制作に関わっていません。

両社の承諾を得てアリカというメーカーさんが
不思議のダンジョン風ドルアーガの塔を制作したので
実際のところ外伝扱い。

一応物語的には「イシターの復活」の後、
ギルとカイの結婚式前夜にカイが何者かにさらわれ、ギルが救出に向かうという王道的ストーリー。
時系列で言うと「ブルークリスタルロッド」の頃?



ゲームの特徴を簡単にまとめると

・不思議のダンジョンと名は付いてはいるが
そのダンジョンマップは固定(一部自動生成)



・ダンジョン内はドルアーガの塔と同じく鍵を入手後扉に入ると次の階へ進める。



・条件を満たすと出現する宝箱もある(金、銀の宝箱)


・戦闘はターン制でレベルは継続制(死んでもレベルはリセットされないが所持アイテムはロストする)


・高低差がある。

・武器防具には重量があり、重い装備していると移動、攻撃速度が遅くなる。

・「イシターの加護」という主人公の回りを明るくしてくれるものがあるが
時間によって減少し、アイテムを捧げることによって復活する(不思議のダンジョンでいう満腹度と食料みたいなもの)

・アイテムにアビリティが付けられる(APを消費して使用する)


と…他にも細々あるけどこんなところかな?

まぁ…先にも言いましたが
ドルアーガの塔のゲーム性に不思議のダンジョンの要素を付け加えたって感じなので
どちらもプレイされたことがある方でしたら
すんなり入っていけると思います。


更にそこにオリジナルの要素(重量や高低差、アビリティなど)があるので、より戦略性は高くなっています。

更にアイテムが豊富なので、アイテム収集に没頭するのも面白いかと。


しかしそこには難点がありまして…
一度鍵を使ってクリアしたフロアは
再度来たときに鍵を使わず扉を壊して出口に入ると
アナザーダンジョンという高難易度の裏面に入れます。
そこのマップは自動生成され、超強力な敵が待ち構えています。
宝箱はなく、敵がレアアイテムを落とすのですが
その敵の強さは主人公のレベルに比例して強くなるので、主人公のレベルを上げすぎた状態で挑むとほぼクリアは不可能。
先に書いたとおり主人公のレベルは継続制で、かつレベルを下げる手段がないため
その時点でレアアイテムは諦めるしかありません。

ちょっとこの仕様はどうにかして欲しかったですが
その他は良く出来た作品だと思います。

逆にソコを上手く調整すればかなりの良作だった?


それを踏まえての個人的評価は

★★★☆☆


こんなところでしょうか。


以上で終わります。