2015年のアメリカ映画
『追憶の森』をネット視聴。
もうね、なんというか、
映画の中にいたのは、僕でした。
アーサーとジョーンの壊れかけた夫婦関係。
妻の闘病をきっかけに取り戻した愛と絆。
死とともに訪れる世界の崩壊。
とめどなく溢れる後悔。自死へ。
樹海の森で死にきれず・・・
(この部分、死と再生の物語のように描いているけど、
実際はそんなに綺麗なものではないよね)
僕は画面の中に、自分自身を観ていました。
感情移入をするとか、
そういうレベルではもはやなくて
アーサーは僕そのものでした。
もしも、がんが見つかって
わずか数週間後に妻が旅立っていたなら、
僕だって自死を試みていたはず。
実際、そうなってもおかしくないほど
妻の病状は深刻で死と隣り合わせだった。
でも幸い、抗がん剤が劇的に効いてくれたお陰で
なんとか3年間は生き延びることができたんだ。
僕が今、こうして生きていられるのは
愛に溢れた3年間があったから。
あの3年間に、僕は生かされている。
最後に、最も印象に残った台詞を。
「どうやって生きていけばいいのか分からない 」
「分からないでいい」
「もう生きてる」