1号の作文 | ちびらぶ

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宇部市近郷の小中学校の作文コンクールで賞をもろた1号の作文

オモロいと思うから、読んでみてちょニコニコ(親バカ(笑))



星星星星星星星星星星星星星星星


「妹と虫捕り事件」

学校から家に帰って、二時間半がすぎ六時半になっていました。

十分前…。


六歳になったばかりの保育園帰りの妹と仕事帰りのじいちゃんとばあちゃんが帰って来て、五分後にこれまた仕事帰りの母さんが帰って来ました。

私は明日の二学期初の算数テスト(大きらいな速さと道のりのテスト)の

勉強をがんばっていました。

チッチッチッ…。

和室で勉強していた私。
音が聞こえるのは、時計の秒針の音と、私の動かしている
えん筆の音だけ…。

静かでとても集中して勉強が進んでいました。
一文字一文字が速く進みます。
消しゴムで文字を消すのも速くなります…。


その時です。

ドタドタドタドタ!!

いきなりゴジラがこの静かな場所に現れました。
そう、あの妹です。

「ねーね、ねーね、ねーね。(ねーねは私)む・し・と・り・し・よ・う・よ。」
私を虫捕りにいかせようとしています。

「えー。」
私は、低い声で言いました。
とう然、勉強に集中していたところを邪魔されるのはいやです

「い・や・だ!」
とカワイコぶって妹に言いました

そのしゅん間です。
「三十分だけ付き合っちゃげて」
と、母さんのカワイイ声が私の耳に入ってきました。

せっかく出した私のカワイイ声は二人の耳に届いていませんでした。.

「七時まで付き合っちゃげて。あとは勉強に集中していいけん。ねっ。」
「先行っちょくよー。」
二人はこうして捨てゼリフをはいて、去っていきました。

「えっ、ちょっと待ってーや。いいって言ってないじゃーん。」
さけんだって無だでした。
だって私一人ですから。

しかたなく妹の虫捕りに付き合うことにしました。

シュッ、シュッ。

外に出たとたん、こんな音がひびきわたりました。

何ごとだろうと、私が急いでかけつけると、

妹が空中に虫捕りあみをふり回していました。

「2号。それじゃ、虫は捕れんね…。」と私。
この一言に妹は、「はぁぁん?」


でました逆ギレ。

虫とりの方法を教えようとした私は、「いや、だから…。」と言ったしゅん間、
「そんな事言っちょるのも今のうちなんじゃけぇっ」と妹。
「はっ?」と私。


「ジャッジャーン。」妹が叫びました。
妹の手のひらには、虫ではなくかれ葉がのっていました。


「それ、かれ葉」私は言いました。
でも妹は「かえる?うそっ。すぎょい、2号ちゃん。」とこうふんしています。


私は、「なんでかえる?私、ちゃんとかれ葉って言ったよね。

ていうか、すごいって言えてないし…。」と心の中で思いました。


「かれ葉」ってちゃんと言ったのに…。


私は思わず大きな声で「葉っぱ」と言ってしまいました。
すると妹は、「はっぱぁぁ?本当だ。ねーね、かえるって言ったじゃん。」


ええー。
見れば分かるよね、はっぱかかえるか…。

「もー。こうやってとるんよ。」私は、妹の手からあみを取りました。


とんぼが上を飛んでいたので、とろうとしました。
とんぼめがけて、それっ。すかっ。あら…。


妹の目が細くなっていきます。


やばいっ。


「えいっやっ。」いくらやってもとれません。


いらつくことにとんぼがわざと目の前を五、六匹通りすぎていくのです。
どうせ、後でにがしてあげるんだからっと私は思いました。


十分ぐらいたっても、とんぼは一匹もとれず、私は、くたびれてしまいました。


そのとき、妹が、
「もう。へたくそやね。ねーね、こうやってとるんよ。」とえらそうにあみを私から
取りました。


さっき、空中でぶらぶらして、一センチぐらいのかれ葉一枚だったくせに…。
私がそう思ったしゅん間です。

バシィッ。

すごい音がしました。

妹が横でぴょんぴょん飛びはね、遊んでいたバッタを、

勢いよくわしづかみにしたのです。
あみはいらないんじゃない、と私は思いました。


「ふー。すごいやろ。」と、妹は自慢げです。
はじめから、そうやってとればよかったじゃん。


妹は、いそいそと虫かごにバッタを入れふたを閉め、バッタをのぞきこみ一言。
「ちっ。バッタかぁ。ちょうちょがよかったのに。あの白いやつ。」

「バッタに謝って。」私は心の中でさけんでいました。


次に、私も2号がとれるなら私も、と思い、草むらをひとけり。


ぴょーん、ぴょーん、ぴょーん、ぴょーん。

十匹ぐらいが、いっせいにとびはねました。


「今だ。」シュッ。


あみをのぞきこむと、同時に二匹入っていました。


「よっし。見てっ。」と、言おうとしたとたん、「ちょうちょとれた?」と妹の声。

「バッタ」だなんて言いづらい私。そろっと、虫かごに入れてみました。


すぐ気づいた妹は、「ちょうちょ…。」と、みけんにしわを寄せて言いました。


「えー。またバッタなん。」私は、妹に腹が立ってきました。


「もー。ねーね、へたくそやけぇ、バッタとろうっと。」

虫捕りに付き合ってあげてるねーねと虫達に、謝ってほしい気分です。


その後もマイペースなB型の妹さんは、バッタを探しにスキップで行きます。

私も負けずとバッタを探す。


しかし、気がつくと、虫が一匹もとれなくなっていました。

虫の鳴き声だけが、ひびいていました。


そして、妹がやってきて、


「2号ちゃん、もう入るね。ねーね、まだしたいんやったら、まだしちょってもいいよ。

あきたけぇ、テレビみるね。」


ガーン。

宿題のテスト勉強をやめてまで、付き合ってあげたのに、それはないでしょ。


「あっ、そのあみとカゴ、なおしちょってね。」


「はい・・・。」


気づけば七時。オレンジ色の夕焼け空とともに、私は、家に入っていきました。


星星星星星星星星星星星星星星星星



はい!!!


捨てゼリフをはいて去る母より、1号の作文発表でしたドキドキ


11月の頭に表彰式があるんだって合格


新聞を見た知り合いや友達や職場の人達から、お祝いの電話や手紙

ビックリするほど一杯いただき、「新聞持ってる?」って、1号が載ってる新聞を

一杯ゆずってもらったよ音譜


沢山の人が、我が子の事みたいに喜んでくれて

めっちゃ有難いねしょぼんラブラブ


ありがとうございますキスマーク