よくないお話ではないので
安心して読んでください


11月19日
吉備国際大学での譲渡会

午後からの開始だったから
午前中にあかねさんを病院に連れて行った

数日前から胸にできたしこり

場所的にも形的にも
あまり良い感じではないように思った

何にもないものであっても
心配は取り除く方がいいと思い
乳腺の病気を中心に診察している
病院を受診

エコーの後細胞を採りましょうと…

検査結果は2週間後

この日から
心中穏やかでなかった


11月25日
早い段階で検査結果が出たと
病院から連絡があった

娘さんと一緒に来てくださいとのこと

仕事が終わってから
学校にあかねさんを迎えに行き
そのまま病院へ向かう

医師からは
通常にない細胞があったため
大きな病院に行ってくださいと…

医師から提案された病院は
島内の県立病院
もしくは島外の大学病院
そして…明石がんセンターの3ヶ所

がんセンターって……

あかねさんが目の前におるのに
私が動揺するわけにいかない

しっかりと大学病院で
診てもらった方がええのか
それとも何度も通うことを考えると
がんセンターがいいのか…

ただ高校生のあかねさんにとって
大学病院とかがんセンターとかは
受診することだけでも
かなりの精神的に負担になるはず

数秒の間にいろいろ考えて
私は島内の県立病院を選択した

大学病院から専門の医師が来る日を選んで
出来るだけ早い日で
予約をお願いした


万が一

結果が悪くても

あかねが悲観的にならんように

私は今まで通りに生活できるやろうか


落ち込んでいる様子もなく

普段通りにしているあかねは

本当は何を考えているんやろうか


あかねは今までの18年間で

いい恋愛をしたんやろうか


人を愛し人に愛されることを

経験したんやろうか


めいっぱいのおしゃれができたんやろうか


食べたいものは

食べられたんやろうか


したいことよりも

今やるべきことをしなさいと

言ってきた私は間違いやったんやろうか


大学受験のために勉強しているあかね

大学で何がしたいというよりも

ただ女子大生になりたいという

曖昧な目的での大学受験


その女子大生になりたいという

夢さえも叶わんのやろうか


病気になるのであれば

したいことをさせてあげた方がよかったのか


入院になってお見舞いに行けないのであれば

自宅で看ることはできるんやろうか



看護師であるまえに

私はあかねの母親


身体がパンパンに浮腫んで

呼吸が苦しくなる様を

冷静に看取ることはできるんやろうか

と…最悪のことまで考えた


眠れらん日が続く



そして今日は予約の日

島内の県立病院に行って来た


検査の結果は

“問題なし“


ただ悪いものではないけど

腫瘤があるのは確かなので

6ヶ月後に定期検診に来てねとのこと



あっけなかった爆笑爆笑


あんないろいろ考えたけども

結果は非常にあっけないものやった


とにかくこれで

2週間つっかえていたものが取れた


帰りの車の中で

死ぬかと思ったー笑い泣き笑い泣き

っていったのは

きっとあかねの本心やったんやろう



こんなことがあったら

ホンマに思う


さんまちゃんがいうてたな


生きてるだけで丸儲け


いやー身に染みるわアセアセ


ホンマに生きてるだけで丸儲けやキラキラキラキラ





15歳のあかねさん

↓↓↓↓↓



17歳のあかねさん
↓↓↓↓↓



病院帰りには

ささやかなお祝いをルンルン


一番高い定食を食べるあかね爆笑



私はずっと食べたかったエビフライハート



お昼に贅沢したから
晩ごはんはもうお茶漬けやな爆笑