風が秋らしくなってきました。
今日も横浜国立大で稽古&作業です。
今日は一幕の通し稽古。
私は今日アルバイトのため遅れて参加…前半は観ることが出来ずとっても残念でした

今日中野さんが繰り返しおっしゃっていたのは、
「力を抜くこと」
「しっかり切り替えること」
の2つ。
まずひとつめの"力を抜くこと"。
すっかり涼しくなった9月の夜、国大の第一研究棟の一室(通称唐研)は休憩時に換気が必要なくらい熱気に溢れています。
唐ゼミの役者さんをみていると稽古に手抜きが無いな、と思います。昨日も汗だくで時には顔をまっかにしながら迫真の演技が繰り広げられていました。
そんな役者さんに繰り返されたダメ出しが力抜いて!というもの。
台詞の全てに力を入れるのではなく、アクセントを上手く使っていくように、とのことでした。
稽古のあとは、それぞれの部署に分かれての作業があります。
舞台班なんかは稽古のあとに重い木材を運んだりしているのです。
演劇づくりって体力勝負なところがあります。
それに下谷万年町物語は上演時間は約3時間、公演期間も2週間あります。
稽古はまだ始まったばかり。
身体(特に喉!)は大切にしていかなくてはなりません。
手を抜くことと力を抜くことは全然別のこと。
力を抜くことは体力温存にも繋がっていくわけです。
もう一つは"切り替えて!"
同じ人物の台詞の中で時間帯や内容が変わるもの、
核心部分へと切り替わる台詞のとき、
それから相手の動作への切り返し。
これらのとき、しっかり切りかえて!流さないで!という演出が多かったです。
あくまで私の解釈ですが、どちらも台詞と動きをドッキングさせた力点を選んでいくってことでしょうか。
基本的に体の力を抜いて身体を軟らかく保つことで、筋肉も柔軟に動くから表情も豊かになる。
柔軟に動く身体からはメリハリがうまれてきます。
メリハリをつけるには、
抑えるところはとことん抑えること、
小さな止めの一瞬をつくること
が必要で、
その止めを力点や、動きとトーン変化の直前、台詞と台詞との間でつくることで切り替えもしやすくなる。
すると芝居が観客に伝わりやすくなっていく…のかな。
今日も相手に伝えるということを物凄く大切にしていました。
津内口