大昭寺(ジョカン寺)
7世紀中ごろ、吐蕃部族の首領、松賛干布(ソンツェン?ガンポ)がこの地を治め、641年、統一を果たした後、唐王朝の文成王女を妻にめとり、王女がチベットに入った後、湖を埋め立てて、廟を建てた。 この廟が、大昭寺(ジョカン)だといわれている。
一番古い土木構造の建築
サラの中央区にある大昭寺は、1350年の歴史を持っています。大昭寺は、チベットで現存する一番輝かしい吐蕃時代(吐蕃は7世紀初めから9世紀中ごろにかけてチベットにあった統一王国です。)の建築でもあり、一番古い土木構造の建築でもあります。そして、大昭寺の建設をきっかけに、チベット独特の「平川様式」と呼ばれる寺の組み立てが生じました。何度も修復を繰り返し、増築をして、現在の25100平方メートルあまりの広い建物になりました。
大昭寺の建築特色
大昭寺は、多くの仏を祭る神殿だけではなく、仏教の宇宙に関する理想的な様式である壇城を立体的に真実に再現した建物でもあります。大昭寺の玄関の前に、石柱が三本あります。その中の一つの石柱には、漢字とチベット文字で、西暦823年に結んだ唐蕃会盟書が書いてあります。庭の周り柱廊と回廊の壁画には、千人の仏像が描かれているので、「千佛廊」と呼ばれています。
大昭寺の壁画の総面積は、4400平方メートル余りです。千佛廊を右に曲がり、両側の夜叉殿と竜王殿を抜け、数百の酥油灯(ヤクの乳を煮つめた油の灯)の後ろは、有名な覚康仏殿です。そこは大昭寺の主体で、一番重要な仏が祭られています。その仏殿は、密閉した庭の様式をしている四階建ての建物で、中央区は経典を読む所の大経堂です。
チベットに伝えられた仏教の教徒は、ラサを世界の中心として、宇宙の中心が大経堂であると考えています。現在、大経堂は、大昭寺の僧侶たちが経典を読む場所です。大経堂から遥かに置かれている素晴らしい千手千眼観音像が見えます。観音像の左側には、仏像の「連花生」があり、右側にも仏像の「強巴」があります。大経堂の周りは、全て小さな仏殿です。その中でも、中心にある釈迦の仏殿は、広いです。他の小型の仏殿は狭いですが、きれいです。釈迦の仏殿は大昭寺の中心であり、聖地詣でをする者が憧れるところです。その仏殿に祭ってある釈迦の仏像は、文成公主が持ってきたものです。
大昭寺を回る転経道
ラサには、環状の転経道(チベットの仏教は特定の路線によって歩き、祈る宗教活動を行う道です。)が三本あります。千佛廊に沿って覚康殿を回る道は、内側の環状路線です。ラサでは、重要な転経活動は、大昭寺の釈迦仏像を中心に行われます。大昭寺を回る道は、八廓と言います。そこは古く賑やかな八角街です。外側の路線は大昭寺、薬王山、ポタラ宮殿と小詔寺を回る道で、林廓と言います。林廓はラサの大半を回っています。
小昭寺の歴史
小昭寺は唐の時代、大昭寺と同じ次期に建てられはじめました。7世紀半ば、当時の王の皇后文成公主は、チベット族と漢族の大工を率い、彼らを指導して小昭寺を建てました。現在、小昭寺はわが国民が敬慕している古寺です。建築当初、漢代と唐代の建築様式を模して建てられました。華麗で壮大な建築は、煌びやかに見えます。その後、火災に遭い、幾度かの修復が行われました。世間の言い伝えでは、建築が東に向いているのは、東にある故郷の唐を想う文成公主のホームシックに由来するそうです。
小昭寺の建築特色
小昭寺は4000㎡の面積を持ち、前部は庭園で、後部は神殿や楼閣や回廊など附属しています。楼閣は三階建てで、一階の廊下に十六角形の大柱(直径0.8m)が10本あります。
小昭寺の神殿
小昭寺の神殿も三階建てです。一階は庭、経堂、仏殿に分けられています。庭の左右に小さい部屋があります。右の部屋に楽器が置いてあります。左の部屋は附属殿で、ザクロの枝による馬の塑像を供えています。庭の真ん中に廊下があり、廊下の周りに円柱形の大きな柱は四本あり、力士、ライオン、丸い雲の模様、花瓶などが刻まれています。古風で端正で重厚な彫刻は唐代初期の建築特徴を十分に表しています。
庭を通ると、経堂につきます。経堂の中に柱は30本ほど立ちます。その中、高さ6.2m、直径0.46m、二階を通して天井まで届く大きい柱は四本あります。残り28本の柱は高さが2.8mで、直径は0.48mです。巻雲の模様、数珠、ハスの花の模様などが刻まれています。集会堂天井の向こうに彫刻されたライオンは28匹ありましたが、現存するのは27匹のみです。
小昭寺の仏殿
一番最後は仏殿です。23.5㎡の面積を持ち、柱が2本あります。大きい柱が麻紐に巻かれた上に、2~3cmの泥を盛り塗られています。これは腐敗防止や火災防止の措置かもしれません。唐代初期の建築特徴が、柱に彫刻されたハスの法座からも覗まれます。周りの壁に描かれた壁画は、ほとんどあぐらをかいており、いきいきとしています。仏殿の後部と両側は、密閉した回廊に囲まれ、狭くて高い回廊も唐代初期の間取りの特徴を表します。
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ポタラ宮(大昭寺、ノルブリンカ)
遺産種別:文化遺産
遺産所在地:チベットラサ市
世界遺産登録日:1994年(2000年、2001年拡張登録)
ポタラ宮
ポタラ宮は、紀元前7世紀頃、チベット自治区の区都ラサ市にある紅山の上に造営されたダライラマの冬の宮殿で、チベット仏教及びチベットの在来政権における中心的な役割を果たしています。
敷地面積41万平方メートル、建築面積13万平方メートル、13階建て、海抜3700メートルの場所にある荘厳で巨大なチベット宮殿です。内部は白壁の白宮と赤壁の紅宮、2つの部分に分けられ、部屋数は1万を越します。白宮は政治活動や生活の場所で、紅宮は宗教活動の場所です。紅宮には金箔で覆われた8つの歴代ダライラマ霊廟があり、ミイラが安置され、エジプトのピラミッドにも匹敵するといわれています。

5世ダライラマから、すべての重大な 宗教行事や政治儀式は例外なくここで行われていました。また、チベット仏教の総本山として、現在でも熱心な信者が全国各地から巡礼に訪れる場所でもあります。
7世紀に造営されたジョカン寺(大昭寺)は例外的に仏教との混合建築であり、18世紀に構築されたダライラマの旧夏宮殿であるノブリンカは、チベット芸術の傑作です。
これら3つの建造物の独自の美しさと、迫力のある例をみない地理的景観美が調和し、歴史と宗教の総合芸術として興味がつきないです。
大昭寺(ジョカン寺)
7世紀中ごろ、吐蕃部族の首領、松賛干布(ソンツェン?ガンポ)がこの地を治め、641年、統一を果たした後、唐王朝の文成王女を妻にめとり、王女がチベットに入った後、湖を埋め立てて、廟を建てた。 この廟が、大昭寺(ジョカン)だといわれている。
一番古い土木構造の建築
サラの中央区にある大昭寺は、1350年の歴史を持っています。大昭寺は、チベットで現存する一番輝かしい吐蕃時代(吐蕃は7世紀初めから9世紀中ごろにかけてチベットにあった統一王国です。)の建築でもあり、一番古い土木構造の建築でもあります。そして、大昭寺の建設をきっかけに、チベット独特の「平川様式」と呼ばれる寺の組み立てが生じました。何度も修復を繰り返し、増築をして、現在の25100平方メートルあまりの広い建物になりました。
大昭寺の建築特色
大昭寺は、多くの仏を祭る神殿だけではなく、仏教の宇宙に関する理想的な様式である壇城を立体的に真実に再現した建物でもあります。大昭寺の玄関の前に、石柱が三本あります。その中の一つの石柱には、漢字とチベット文字で、西暦823年に結んだ唐蕃会盟書が書いてあります。庭の周り柱廊と回廊の壁画には、千人の仏像が描かれているので、「千佛廊」と呼ばれています。
大昭寺の壁画の総面積は、4400平方メートル余りです。千佛廊を右に曲がり、両側の夜叉殿と竜王殿を抜け、数百の酥油灯(ヤクの乳を煮つめた油の灯)の後ろは、有名な覚康仏殿です。そこは大昭寺の主体で、一番重要な仏が祭られています。その仏殿は、密閉した庭の様式をしている四階建ての建物で、中央区は経典を読む所の大経堂です。
チベットに伝えられた仏教の教徒は、ラサを世界の中心として、宇宙の中心が大経堂であると考えています。現在、大経堂は、大昭寺の僧侶たちが経典を読む場所です。大経堂から遥かに置かれている素晴らしい千手千眼観音像が見えます。観音像の左側には、仏像の「連花生」があり、右側にも仏像の「強巴」があります。大経堂の周りは、全て小さな仏殿です。その中でも、中心にある釈迦の仏殿は、広いです。他の小型の仏殿は狭いですが、きれいです。釈迦の仏殿は大昭寺の中心であり、聖地詣でをする者が憧れるところです。その仏殿に祭ってある釈迦の仏像は、文成公主が持ってきたものです。
大昭寺を回る転経道
ラサには、環状の転経道(チベットの仏教は特定の路線によって歩き、祈る宗教活動を行う道です。)が三本あります。千佛廊に沿って覚康殿を回る道は、内側の環状路線です。ラサでは、重要な転経活動は、大昭寺の釈迦仏像を中心に行われます。大昭寺を回る道は、八廓と言います。そこは古く賑やかな八角街です。外側の路線は大昭寺、薬王山、ポタラ宮殿と小詔寺を回る道で、林廓と言います。林廓はラサの大半を回っています。
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「ラサ」とはチベット語で「聖地」あるいは「佛のいる場所」の意味で、長い間チベットの政治、文化、宗教の中心であり、特に輝く雄大なボタラ宮(布達拉宮)は政治と宗教が一体になった最高の建造物です。
 ユネスコ世界遺産として知られるポタラ宮をはじめ、ジョカン寺(大昭寺)、ラモチェ寺(小昭寺)、デプン寺(哲蚌寺)、セラ寺(色拉寺)、ガンデン寺(甘丹寺)、ツルプ寺(楚布寺)など数多くのチベット仏教寺院があります。どの寺にも重厚な歴史があり、それぞれに数多くの仏典、壁画、多様な芸術品が存在し、極めて高い価値を持っています。
 チベットはその独特な地理と自然に恵まれた秘境であり、さらにはチベット仏教の聖地でもあるゆえ、世界各国の旅行者・巡礼者とっての憧れの地でもあります。

ラサ旅行スポット
 ラサの観光スポットが大体3種類:歴史悠久な古い建築、美しい自然風景、壮観な寺に分けられます。
 歴史悠久な古い建築: ポタラ宮(布達拉宮)、パイラ(帕拉)荘園 など。
 美しい自然風景:ニンティ(林芝)の魯朗林海(ルランリンハイ) チベット三大聖湖の一つである羊卓雍湖(ヤムドゥク湖)、険しいヤルツァンポ大峡谷など。車で移動中、車窓の外はすべて人を感嘆させるほど独特な風景です。
 多くの寺:チベット人はほとんどチベット仏教を信仰しています。ラサの街を歩くと、特にポタラ宮、ジョカン寺(大昭寺)、ラモチェ(小昭寺)の周りで、転経器を手に持ち回している多くの人を目にすることができます。 もっと見る

ラサの交通情報
 ラサクンガ空港は、ラサの南西約100キロメートルに位置し、クンガ県を横断する壮麗なヤルツァンボ川の南岸にあり、標高3600メートルに迫る世界有数の高標高に位置する国際空港です。
 ラサ駅はラサの西南に位置し、トゥールン・デチェン県柳梧郷のラサ川南岸にある青蔵鉄道最大の駅です。
 川蔵公路から陸路でチベットに入るのに最も適した時期は、5月と8.9.10月です。雨期に入ると、土砂崩れで一時封鎖されることが珍しくありません。  
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「ラサ」とはチベット語で「聖地」あるいは「佛のいる場所」の意味で、長い間チベットの政治、文化、宗教の中心であり、特に輝く雄大なボタラ宮(布達拉宮)は政治と宗教が一体になった最高の建造物です。
 ユネスコ世界遺産として知られるポタラ宮をはじめ、ジョカン寺(大昭寺)、ラモチェ寺(小昭寺)、デプン寺(哲蚌寺)、セラ寺(色拉寺)、ガンデン寺(甘丹寺)、ツルプ寺(楚布寺)など数多くのチベット仏教寺院があります。どの寺にも重厚な歴史があり、それぞれに数多くの仏典、壁画、多様な芸術品が存在し、極めて高い価値を持っています。
 チベットはその独特な地理と自然に恵まれた秘境であり、さらにはチベット仏教の聖地でもあるゆえ、世界各国の旅行者・巡礼者とっての憧れの地でもあります。
ラサ旅行スポット
 ラサの観光スポットが大体3種類:歴史悠久な古い建築、美しい自然風景、壮観な寺に分けられます。
 歴史悠久な古い建築: ポタラ宮(布達拉宮)、パイラ(帕拉)荘園 など。
 美しい自然風景:ニンティ(林芝)の魯朗林海(ルランリンハイ) チベット三大聖湖の一つである羊卓雍湖(ヤムドゥク湖)、険しいヤルツァンポ大峡谷など。車で移動中、車窓の外はすべて人を感嘆させるほど独特な風景です。
 多くの寺:チベット人はほとんどチベット仏教を信仰しています。ラサの街を歩くと、特にポタラ宮、ジョカン寺(大昭寺)、ラモチェ(小昭寺)の周りで、転経器を手に持ち回している多くの人を目にすることができます。 もっと見る
ラサ交通情報
 ラサクンガ空港は、ラサの南西約100キロメートルに位置し、クンガ県を横断する壮麗なヤルツァンボ川の南岸にあり、標高3600メートルに迫る世界有数の高標高に位置する国際空港です。
 ラサ駅はラサの西南に位置し、トゥールン・デチェン県柳梧郷のラサ川南岸にある青蔵鉄道最大の駅です。
 川蔵公路から陸路でチベットに入るのに最も適した時期は、5月と8.9.10月です。雨期に入ると、土砂崩れで一時封鎖されることが珍しくありません。 
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 ラサは古い都市でありオープンな都市でもあります。千年以上の歴史を持ちながら、輝かしい風景もあります。ラサは独特な神秘を持ちながら、世界各地からいろんな文化を吸収しています。ラサは個人ツアーに一番適している所だと言えるでしょう。どこから来た人でも、ラサにきたら、きっとその美景に感動し、まるで夢を見ていると思うでしょう。そして、ここはいろんな国から人が集まっているので、自分は一体どこにいるのかをつい忘れてしまう時も良くあります。おそらく、誰でも一度は世界の屋根にあるラサへ行きたいという夢を持つでしょう。チベットの抜けるような青空、雪山、草原、ラマ寺を見、風に漂う真言を聴き、自分の魂を清らかにします。

 チベット族の人はチベット仏教を信じ、生活の中にもチベット仏教が入り込んでいます。ですから、チベットを旅行する時は、地元の風俗習慣をしっかり守ったほうがいいでしょう。例えば、チベット族の人は犬、猿、馬、驢馬の肉を食べません。それに、政治、宗教などの敏感な話はさけたほうがいいでしょう。特に、子供の頭を撫でてはいけません。念仏する時、時計回りに経筒を回すこともです。

 チベット人の家庭に訪問してお茶やお酒を出された時、もし本当に苦手なら、うまく言って断って構いません。ハーダー(絹帯)を受ける時、両手で受け取ることは尊敬を表しており、もし直接首にかけてくれたら、すぐ外すことは無礼と思われます。

 人の写真を撮る時、特に僧侶、婦人の場合、事前に了承をもらってから撮ったほうがいいでしょう。そうしないと、厄介なことになるかもしれません。寺の外観を撮るのは一般的に問題ありませんが、お寺に入って写真を撮ってはいけません。しっかり頭に入れておいてください。もし撮影可能でも料金が必要な場合は、ちゃんと料金を払って撮りましょう。
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チベットへの観光旅行が初めての方もお楽しみいただけるように、観光スポットや行き方、鉄道の乗り方などご案内します。チベットをよくご存じなかった方も、旅行したくなること間違いなし!仏教への深い信仰心が息づく神秘の世界チベットの魅力を、どうぞご確認ください。
天に近い世界チベットへの観光旅行
平均標高4,000メートル以上で「世界の屋根」「天空の世界」などと呼ばれるチベットは、信仰と大自然が見事に融合し、独特の魅力に満ちています。チベットへの観光旅行に行かれるなら、お試しいただきたい料理や訪ねていただきたい建物や自然などをまとめてみました。
チベット観光旅行の際には、チベットの宮廷料理だった鍋ギャコックや、伝統料理のチベット風餃子モモ、日本のうどんに似ている麺トゥクパなどのチベット料理をごお試しください。チベットではヤクがよく食べられていて、ヤクの出汁をつかったギャコックはクセがあり、日本人には好みが分かれるかもしれません。
また、チベットの代表的な飲み物としてはバター茶があります。バター茶は茶葉をよく煮詰めた後にバター、塩、牛乳を混ぜて作られます。チベット語ではバター茶はスーチャまたはチャタンと呼ばれています。バター茶づくりは母から娘へと伝承され、家ごとに味が異なります。バター茶を作るのは簡単でも、おいしいバター茶を作るのはコツが必要です。
チベットの聖地ラサの人気観光スポット
 「チベット自治区・ラサ」富士山の頂上とほぼ同じ標高の街。自分でもいままで見た事がない程顔がむくみ、唇が物凄い赤黒い紫色になった。高山病にかかったようで、滞在中ずっと体調が悪かった。ここへ行くには中国政府の特別な許可が必要だ。晴天が多く乾燥していて日差しがとても強い。
ラサとはチベット語で「神の地」を意味する言葉です。チベット自治区の首府で、1,300年以上の歴史を持つ古都です。ラサには重要文化財が集結し、素晴らしい宗教建築物が多く立ち並んでいますので、チベット観光に来たら必ず訪れたい都市です。チベット仏教の聖地で、チベット歴一月にはチベット各地から僧侶と巡礼者がモンラム祭(大祈願会)のためこの地を訪れます。
世界遺産ポタラ宮
紀元前7世紀頃に建てられた、観音菩薩の化身とされるダライ・ラマの宮殿です。歴代ダライ・ラマの霊廟でもあります。ラサ西部に位置するマルポリ(紅山)に建てられています。世界最大級の13階建ての建物で、世界最高所の海抜3700メートルの場所に位置する壮大な宮殿です。宮殿はダライラマの居住・政治の場であった白宮と宗教的な聖域の紅宮に分かれています。人気の観光スポットです。
昼も壮大で美しい宮殿ですが、夜にライトアップされた姿も、幻想的で美しいです。ライトの明るさのムラがほとんどなく、綺麗に浮かび上がります。ポタラ宮は見学に人数制限があり、シーズン中はチケットを取るのが難しいこともあるので、ツアーに参加すると良いかもしれません。
巡礼の聖地大昭寺
大昭寺は7世紀の吐蕃時代に建立され、1,000年以上の歴史があります。ソンツェン・ガンポに嫁した唐の文成公主が建立したと言われています。世界遺産の一部として登録され、国の重要文化財です。チベット族の重要な宗教活動の場でもあり、仏教信徒が憧れる巡礼の聖地のひとつです。観光スポットとしても人気があります。
夏の宮殿広大なノルブリンカ
ダライ・ラマの夏の宮殿として利用されていました。チベット語で「宝の庭」という意味です。ポタラ宮から西へ3Kmの場所にあり、その面積は広大で約36万平方メートルにも及びます。ノルブリンカ最大の宮殿はダライ・ラマ14世が建てたタクテン・ミギュル・ポダンで、1959年3月17日に14世はここからインドへと亡命しました。
Temple 2340814 1280チベット仏教寺院の見どころ!観光ツアーもあり!行き方や歴史も調査! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
チベットは中国の南西部にあり、海抜4000メートルの高地にあります。チベット仏教の聖地で、世...
古きチベット寺院ガンデン寺の観光
チベット仏教の最大宗派ゲルク派の総本山です。ゲルク派開祖のツォンカパが1409年に創建しました。ラサ郊外にあり、標高4,300mの丘の上に建っていてます。最盛期は7500人いた修行僧が、今は僧侶数は見習い僧も含め総数400人ぐらいになっています。ゲルク派の主要な寺院として、ガンデン寺の他にセラ寺、デプン寺、タシルンポ寺、タール寺、ラプラン寺があります。
チベット族発祥の地猿の地ツェタンへの観光旅行
ツェタンへの行き方は、ラサからおよそ150km、車で4時間程度で到着します。ツェタンとはチベット語で「猿の地」の意味します。伝承神話では、チベット高原を訪れた観音菩薩の弟子である神猿がチベット族の祖先とされ、ツェタンはチベット族発祥の地と言われています。また、ツェタンに建つ宮殿ヨンブラカンは、初代チベット王が天から舞い降りて築いた宮殿という言い伝えがあります。
ツェタンの青空にはためく色鮮やかなタルチョです。チベットでは、いたるところでタルチョを目にします。タルチョはお経が書かれた祈祷旗です。青は空、白は雲、赤は太陽、緑は水、黄色は土を表し、タルチョがはためく度にチベット仏教が広まるという願いが込められています。
ラサに次ぐ第二の都市ツガツェへの観光旅行
ラサに次ぐチベットで二番目に大きな都市になります。仏教の高僧パドマサンバヴァがこの地を通った時、ここがラサに次ぐ都市となると予言したといわれています。ラサ・シガツェ鉄道は2014年8月に運航を開始し、ラサとツガツェを結んでいます。見どころはタルシンポ寺とシャール寺です。タルシンポ寺はパンチェン・ラマ1世の転生者が座主をつとめています。
巡礼地聖地カイラス山
 【中国】ヤムドク湖。チベット自治区のラサ市西郊外にある湖で、ナムツォ湖、マナサロヴァル湖と共にチベット三大聖湖と呼ばれる。 
チベット仏教3大聖湖には、ヤムドゥク湖(チベット語でトルコ石の湖という意味)、ナムツォ湖(チベット語で天の湖という意味)、マーナサローワル湖(サンスクリット語の「マーナサ(心の)・サローワラ(湖)」が起源)の3つの湖があります。ヤムドゥク湖はラサの近くにあり、名前の通り青く美しい湖です。
ナムツォ湖はラサの北100kmにあり、標高が世界一の塩水湖でもあります。マーナサローワル湖はナムナニ山とカイラス山の間にあります。チベット語ではマパムユムツォと呼ばれています。ツォナ湖などとともに、世界で最も高所にある淡水湖と言われていて、また、湖水の透明度が高いことでも有名です。
チベット旅行で訪れたいグゲ王国
グゲ王国は9世紀に西チベットで樹立された、仏教王国です。行き方は、カイラス山から西へ車で300kmほど走ると到着します。グゲ王国は11世紀には分裂して衰えますが、1042年にインドのヴィクラマシーラ大学の高僧アティーシャを招きました。アティーシャはチベット全土の仏教再興に貢献しました。
青蔵鉄道で向かうチベット観光旅行
チベットへの主な行き方は、空路か鉄道になります。飛行機の場合は到着時間は短いものの、急激に高度が変わるため身体への負担がより大きいというデメリットがあります。初めてチベットに観光旅行に行くなら、青蔵鉄道でゆっくりと高度を上げながら目的地に向かうことをお勧めします。鉄道の旅でも高山病にかかる可能性はありますので、体調には注意しましょう。
青蔵鉄道は世界最高所を走る鉄道と言われていて、西寧からラサまでを結んでいます。車窓からの景色は、壮大で見どころが多く人気です。鉄道の切符と合わせて、チベット入域許可証が必要となりますが、ツアーでの旅行であれば旅行会社が手配してくれるので安心です。個人で旅行する方は要注意です。
ツォナ湖ははチベットの北部ナクチュ地区アムド県にあり、世界で最も高い場所にある湖のうちの一つです。海抜4594メートルにあります。青蔵鉄道のツォナ湖駅付近で車窓から間近に見ることができます。空と水面が近く、不思議で美しい光景です。ツォナ湖駅には実際には下車することはできません。
チベット高原には豊かなチベット仏教などの仏教文化が栄え、他にない個性豊かな魅力あふれる場所で...
チベットから観光するエベレスト
エベレストのことを、チベット語ではチョモランマと呼び、「大地の母神」という意味があります。ヒマラヤ山脈は地球上で最も標高の高い地域で、エベレストはチベット自治区とネパールにまたがっています。世界一高い山でもあり、国境でもあります。
世界の屋根とも呼ばれるエベレストは、トレッキングにもってこいの素晴らしい観光スポットです。世...
チベット観光旅行では高山病に気を付けよう
高山では空気が地上と比べて薄いため、酸欠状態になり、具体的には頭痛、吐き気、嘔吐、めまい、むくみ、眠気などの症状が現れます。チベット旅行の際には、深呼吸、水分を多くとる、ゆっくり動く、熱い風呂に入らない、アルコールを飲まない、昼寝をしない(睡眠中の呼吸が浅いため)といった対策を取りましょう。高山病で命を落とすこともあります。ツアーであれば同行の添乗員にすぐ体調不良を伝えましょう。
チベットへの観光旅行はいかがでしょうか
チベットへの行き方や、人気のある観光スポットをご紹介させていただきました。チベットならではの世界を体験したいと思う方は多く人気もありますが、チベットは外国人の立ち入りが制限されているので、初めての方はツアーを手配したほうが安心です。日本の旅行会社でも、チベットツアーをいくつか企画しています。目的に合わせてツアーに申し込んでみてください。
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チベット高原には豊かなチベット仏教などの仏教文化が栄え、他にない個性豊かな魅力あふれる場所です。しかし近年は中国のチベット侵攻と漢人移動に伴いその様子は様変わりしつつあります。そんなチベット高原にある今だから見ておくべきおすすめの観光スポットをご紹介します。
チベット高原にあるおすすめの観光スポットをお送りします。世界遺産にもなっているチベット仏教の寺院などはもちろん、旅行者に人気の鉄道と驚異の自然を体感でき絶景が見渡せるヒマラヤの観光スポット、風光明媚な湖も交えて幅広くチベット高原のおすすめの観光スポットをご紹介します。
チベット高原おすすめ観光スポット:
青海湖
西寧の西側にある塩水湖で4500平方kmにもなる大きさで、アメリカのグレートソルトレークに次ぐ2場目の大きさです。チベット語ではツォ・ゴンポと呼ばれています。2002年にはロードレースであるツアー・オブ・チンハイレイクが開催されており、世界で最も高所を走るレースになっています。チベット高原を満喫できるレースになっています。
遠くの山々と雄大な青い湖が広がっており、辺りには夏には放牧のために張られたテントと放牧されたヤクが見えるチベットらしい風景が広がります。また高地のためこの頃に咲く菜の花もおすすめです。付近にはチベットの祈祷旗である色鮮やかなタルチョーが見られるスポットもあるようです。
チベット高原おすすめ観光スポット:
青蔵鉄道(青海チベット鉄道)
青海省の西寧とチベット自治区のラサを結ぶ世界最高所の鉄道で、1984年から2006年にかけて工事が行われ、2006年7月に開通しました。34の駅があり、タングラ駅は世界最高所にある駅です。他にも高原鉄道のため、世界最高所のトンネル風火山トンネルと世界最高所の鉄橋三岔河大橋があります。
車両は5000m以上の高地ではディーゼル機関車が使われています。日中に鉄道が崑崙山脈とチベット高原を通過するようにしており、車窓からそれらを観光することができるようになっています。また社内には車両や医師帯同などの様々な高山病への対策が行われ、立派な食堂車と鉄道自体が観光スポットです。
鉄道車両内には他にもタンク式のきれいなトイレなど旅行客を意識した作りになっているため、海外からの旅行者が数多くいます。また中国人旅行者やチベットで働く人たちのための移動手段にもなっているため、中華料理も充実しています。建設の発案者は毛沢東と言われています。
チベット高原おすすめ観光スポット:
カイラス山
西部に位置する山でチベット仏教とヒンドゥー教にジャイナ教、ボン教の聖地である霊峰として知られています。チベット仏教徒による巡礼も多い地でありながら、その荘厳さとヒマラヤの幽玄かつ壮大な風景が楽しめるものでわざわざそのためだけにチベットへ旅行する人もいるようです。
山を通っての道路建設が計画されているため、今のうちに行っておきたいヒマラヤにあるおすすめの山の一つです。登頂がなかなか難しい山として有名なだけでなく立ち入り禁止区域もあるため必ず旅行の際は信頼のおけるツアーで行かれることを強くおすすめします。
チベット高原おすすめ観光スポット:
グゲ王国の遺跡
842年から1630年に西チベットにあったグゲ王国の遺跡です。グゲ王国は吐蕃の一部の王族によって作られ、インドのラダックによって滅ぼされた歴史があります。王宮や僧院の残るグゲ遺跡やピアン遺跡やトンガ遺跡にトリン寺などの数多くの遺跡が残っています。歴史を知るにもお勧めのスポットになっています。
 グゲ王国跡地。グゲ王国は吐蕃の王族が建国した王国で、800年間栄えた仏教王国。チベットでも最も秘境である阿里地区にある。1630年に攻撃を受けて滅亡した。 文革の際に打撃を受けた遺跡の一つである(チベット自治区) 
ピアン遺跡やトンガ遺跡には当時仏教の栄えていたインドから高僧を招いてその様式を取り入れたグゲ様式の仏教壁画がみられます。非常に色彩豊かで種類豊富な仏教画があり、トンガの十一面観音や天井の曼陀羅図、ピアンのチティパティなど見所満載の観光スポットです。
チベット自治区に広がるヒマラヤ山脈は、エベレスト等の壮大で登山難易度の高い山々が多く連なり、多くの登山家を魅了しています。その中には、いまだ人が登頂に成功したことのない山々が存在します。そんな山々である、魅力あふれるガンケルプンスム・ジャワリンガ・キュンガリをご紹介していきます。
ブータン王国の主ガンケルプンスム
ガンケルプンスムどんな山?
世界幸福な国ランキングで上位国、素朴で人情あふれる幸せの国ブータン。ガンケルプンスムはそんなブータン王国を代表する、国の最高峰です。中国チベット自治区との国境に構える、チベット地方からもブータン王国からも愛される高峰、ガンケルプンスム。標高7570mの壮大なこの山は、実は未だ誰にも登頂されていない、未知の未踏峰なのでした。
ガンケルプンスムの歴史
当時アタックが許されたガンケルプンスムは、1983年から86年にかけて、日本や英国はじめ4つの登山遠征隊が登頂を試みました。しかし一筋縄ではいかない最高難易度のガンケルプンスム、ひとつとして登頂に成功する遠征隊は現れませんでした。その後1994年になると、ブータン王国内で6000m以上の山への登頂への禁止令が出され、それによりガンケルプンスムは、足を踏みいれる事の出来ない未踏峰となりました。
ガンケルプンスムはロマンの山
未踏峰だったガンケルプンスムですが、1998年になると1度、ガンケルプンスムに憧れた日本の登山隊に登頂許可が下りました。しかし当時のブータンでは政治問題があり、このガンケルプンスム登頂は叶わぬままに終わってしまいます。その後も登頂許可を求める登山隊がある一方、ガンケルプンスムの登頂を許された者はいませんでした。
人が踏み入る事の出来ない神秘の山、ガンケルプンスム。2003年になると当時のワンチェック王国によって、ガンケルプンスムは永久未踏峰とする事が宣言されました。ブータンの最高峰ガンケルプンスム。広大な自然の中に佇むこの美しい山には、今でもアタックを希望する登山家が後を絶ちません。ガンケルプンスムの山頂はいったいどのような場所なのでしょうか。ガンケルプンスムは人々の憧れが詰まった素敵な山なのです。
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世界有数の秘境、西チベットに位置するカイラス山。チベット仏教徒、ボン教徒、ヒンドゥー教徒が一生に一度はカイラス山への巡礼を祈願すると言われており、多くの人々に崇められています。チベット入境が益々難しくなる中、巡礼地カイラス山の秘境度が増しています。
世界には、いわゆる秘境と呼ばれる場所が数多く存在します。その中でもチベットは、様々な歴史、周囲の環境に翻弄されながらも、多くの人々を惹きつけて止まない唯一無二の場所です。そして西チベットに位置するカイラス山は、チベット人ならば誰もが憧れる聖なる山。そんなチベット・カイラス山の見所をご紹介します。
カイラス山はチベットの聖地!巡礼の見所:1
チャンタン高原
カイラス山巡礼にあたって、まず目にするのが世界最高・最大の高原、チャンタン高原。チベット自治区の2/3を占める広大な高原です。チャンタンとは「北の高原」を意味し、崑崙山脈、タングラ山脈、カイラス山を持つカンティセ山脈、ニェンチェンタングラ山脈などの高峰群に囲まれています。
古くからチャンパと呼ばれるチベット系遊牧民が暮らしてきました。家畜はヤク、羊、そしてパシュミナヤギです。様々な動植物が棲息していますが、草が生える期間は短く、冬はマイナス30℃以下になるなど人が住むには過酷な自然環境です。わずかな草を食い尽くさないよう、チャンパの人々は移動しながら暮らしを続けてきました。
チベット仏教の不殺生の精神のため、人的影響をほとんど受けることなく今日に至っています。野生動物ではガゼルやロバの一種ノロバ、オグロヅル、マーモットなど、植物ではエーデルワイス、アズマギク、ハッショウヅルなどが棲息しています。中国の他の地域でもなかなか見られない、高地ならではの生き物と目にすることができます。
カイラス山はチベットの聖地!巡礼の見所:
マナサロワール湖
カイラス山近くに所在し、ナムツォ湖、ヤムドク湖と共にチベット三大聖湖と呼ばれるマナサロワール湖。海抜4,588メートルの淡水湖で、ツォナ湖などと共に世界で最も高所にある淡水湖と言われており、湖水の透明度も高いことでも知られています。周囲は約100キロです。カイラス山と同様に巡礼の対象となっている聖地です。
北をカラコルム山脈、南をヒマラヤ山脈に囲まれたヤルンツァンポ川(ブラフマプトラ川)の最上流にあり、また西隣りのラークシャスタール湖と共に、インダス川の主要支流であるサトレジ川の源流ともなっています。
マナサロワール湖の由来は、サンスクリット語で「マナ」=宝、「サロワール」=湖。チベット名で正式には「マパム・ユンツォ」と呼ばれています。マナサロワール湖からはカイラス山も遠望でき、インドからのヒンドゥー教巡礼者はここで沐浴したのちカイラス山(カン・リンポチェ)の巡礼を行います。
強い日差しと、静けさ、そして驚くほど青い湖。本格的な登山の前に、この世のものとは思えない美しい自然の神秘を感じてください。
カイラス山はチベットの聖地!巡礼の見所:
カイラス山巡礼
チベットの中でも最も奥地に位置するカイラス山。標高6,656mのこの聖山を、チベット人は畏敬の念を込めて「カン・リンポチェ(尊い雪山)」と呼び、神様として、祈りを捧げるべき尊い存在として崇めてきました。チャンタン高原やマナサロワール湖を過ぎ、チョモランマなどのヒマラヤ山麓を展望しながら登山に向かいます。
カイラス山では52㎞の巡礼路を徒歩にて一周します。チベット人であれば大抵1日で一周することができますが、中には五体投地(ごたいとうち)をしながら約2週間かけて巡礼する人もいます。五体投地とは、五体すなわち両手・両膝・額を地面に投げ伏して行なう最も丁寧な仏教式礼拝方法であり、対象への絶対的な帰依を表します。
一般的なツアーでは、カイラス山の登山に4日間ほど設定します。1日目は第1目標地点タルボチェ(4,630m)を目指し、そこから初めてカイラス山の南西面を望むことができます。その後2泊3日をかけて一周します。途中、ディラ・プク・ゴンパ(5,210m)からは巡礼路中で最も美しい眺めを楽しめるカイラス北面を展望できます。
巡礼路は容易な行程ではありませんが、巡礼者とともに歩く体験は、きっと格別なものとなるでしょう。
カイラス山はチベットの聖地!巡礼の見所
グゲ王国の遺跡
 グゲ王国跡地。グゲ王国は吐蕃の王族が建国した王国で、800年間栄えた仏教王国。チベットでも最も秘境である阿里地区にある。1630年に攻撃を受けて滅亡した。 文革の際に打撃を受けた遺跡の一つである(チベット自治区) 
グゲ王国とは西チベット~インドのラダック・スピティ地方へとまたがる、9世紀に西チベットで樹立された仏教王国です。グゲ王国の遺跡の中でも有名なピヤン・トンガ石窟では、1000を越える石窟が1キロに渡り広がっており、この地帯がかつて政治、経済、宗教のセンターの一部であったことを示しています。また、石窟壁画が時代変化に富み、多彩な内容をもつことから、長期にわたり造営されてきたことが分かります。
遺跡の見学には事前に許可を取得する必要がありますが、事前に許可を取得しても現地で観光に制限が設けられることがあるので注意が必要です。個人で行く場合は、旅行会社などに予め行き方を確認しておくと良いでしょう。
トンガ遺跡
トンガ村近郊の岸壁に彫られた石窟寺院が有名な遺跡です。南北約60メートルに渡り洞窟が並び、50窟の石窟のうち現在見学可能な窟は3窟程度です。1号窟の内部天井は中央アジア起原のラテルネンデッケ(三角隅持ち送り形式)の建築手法、2号窟は同心円的なドーム状天井が見られます。
各壁面には様々なマンダラが赤色と青色を基調に描かれ、そのほか千体仏、菩薩、女尊、飛天、様々なポーズの護法神、獣面人身像が石窟内部に所狭しと表現されています。
ピヤン遺跡
トンガ村から約2キロ、ツァンダより約70キロ離れたピヤン村近くの荒野にある石窟群です。岸壁上に約1000の石窟が3つの区画に点在しています。トンガ石窟と比べると壁画の保存度、規模で見劣りしてしまいますが、僧房や倉庫と思われる石窟も多く、最盛期には多数の僧侶が居住していたことが分かります。
 中国には「天の道」と呼ばれる道路がある。新蔵公路(新疆チベット高速道路)、別名G219国道は、世界で最も標高が高い自動車道のひとつで、中国の新疆ウイグル自治区とチベット自治区を結び、平均標高は4,500メートルを上回る。
西チベットのアリから新疆ウイグル自治区のイエチョンを結ぶ1000km超のルートです。ドマル、大紅柳灘付近でそれぞれ1泊しながら進むのがおすすめです。
道中の見所では、ルトク近くのパンゴンツォ(湖)、アクサイチン(インド国境の無人地帯)、大紅柳灘(タマリスクの群生する川原)、崑崙山脈、カラコルム山脈などがおすすめです。
どんなツアーがある?行き方は?
現地では英語が通じにくく、また日本語話者もほとんどいないため、日本国内からツアーで向かうことをおすすめします。西遊旅行や風の旅行社など、専門旅行会社が定期的にツアーを組んでいます。ただ、催行数が限られるため、時間に余裕を持って申し込むことが必要です。
個人での行き方も全くないわけではないようですが、現地で正攻法ではない行き方を勧められることもあるので、よく注意し、安全に入境するようにしましょう。正式な入境許可証で入るツアーを利用したほうが良さそうです。特に登山慣れしていない人は、高山病の恐れもあるため、巡礼時に登山ガイドがいるかどうかを確認しておきましょう。
チベットへの行き方は限られており、北京もしくは成都からラサへ入るところからスタートします。現在は西チベットにも空港が開港しており、空路で向かうことが可能です。チベットも少しずつ開かれた場所になってきましたが、まだまだ訪れる人は少なく、他の観光地とは違う、本物の旅を感じられることと思います。
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チベット最大の都ラサの丘に建つポタラ宮。この歴史的建造物はチベットの宗教的・政治的な中心として長らく機能していました。長い歴史を持っているためか、王宮らしい威厳を我々の前に見せてくれます。今回はポタラ宮の見どころや行き方などを紹介したいと思います。
皆さんは富士山の頂上と同じくらいの標高に建つ宮殿をイメージしたことはないでしょうか?その名はポタラ宮です。この宮殿はチベットの中心地であり続けるところで、よくツアーでも観光地として紹介されています。そういうわけでこの記事ではポタラ宮の行き方や魅力について紹介します。
ポタラ宮はラサのマルポリという小高い山に建てられている宮殿です。その大きさは巨大な城というほど圧巻で、見るものを圧倒させてくれます。ポタラ宮に住むダマイ・ラマは「観音菩薩」の化身と言われており、チベットを長らく支配してきました。チベットは元々政教一致の国であったため、ポタラ宮を中心地として重要視しました。
1400年の歴史を持つポタラ宮
ポタラ宮の前史
マルポリにいつ宮殿が建てられたのか今のところはっきり分かっていません。伝説によれば、7世紀にチベットを統一したソンツェン・ガンポによってポタラ宮の原型が建てられたと言われています。彼は文成公主と呼ばれる唐から迎えられた妻を持った功績として9階建ての建物を建設しました。今よりは小さいですが、当時でもかなりの規模はあると想像できるでしょう。しかし、宮殿も時代の流れで廃墟同然になってしまいます。
ポタラ宮が歴史の表舞台に再び現れるのは、17世紀にチベットが再統一されてからです。チベットを統一したダマイ・ラマ5世はポタラ宮を再建し、ラサの地にチベット繁栄の礎をもたらしました。彼による再建でポタラ宮は今のような姿を形成していくのです。ダマイ・ラマ5世はダマイ・ラマ5世以後は次第に拡張が繰り返されていきました。
歴代ダマイ・ラマが住み続けているポタラ宮でしたが、1959年に発生したチベット動乱によってその運命は変わります。動乱のさなかダマイ・ラマ14世はインドに亡命してしまいます。こうしてポタラ宮は主人のいない宮殿となりました。宮殿内でダマイ・ラマの名がタブーにされていますが、そのチベット動乱が原因なようです。ポタラ宮はその悲しき歴史を60年近く背負っている観光地なのです。
白宮はポタラ宮の中でもダマイ・ラマが政務を行うところであり、ダマイ・ラマ5世の時代に完成した区域です。ここはチベット史で親政大典など歴史的な出来事が行われました。白宮の装飾はいかにも中国風で豪華です。他にもダマイ・ラマのベットや玉座など生活空間の場もあります。特にベットのある部屋はガラス張りがあるので、太陽が降り注ぐ設計になっています。
白宮までの行き方は「之」の文字になっている階段を上ることです。その階段は山沿いに造られているので、結構緩やかです。しかし、ポタラ宮の高さは何と117メートルです。つまり、ビルのほぼ30階建てに相当します。階段は全部合わせて300段あるので相当険しいはずです。ある意味ベルサイユよりも壮大すぎる宮殿ですね。
チベット宗教の頂点にある紅宮
紅宮は主にチベットの宗教の中心地で、ダマイ・ラマがチベット宗教の頂点として君臨する場所です。壁が赤く塗られているために、紅宮と呼ばれるようになりました。ここは白宮のような生活の場ではないため、ポタラ宮の中で最も神聖な場所とされています。全体的に薄暗いのがどこか宗教的ですね。紅宮はほとんどが観光客に開放されているので、白宮よりも気軽に拝められます。
実は紅宮は元々ダマイ・ラマ5世の霊廟の建設をきっかけに形成されたところです。中心の霊廟は紅宮の中でも際立って豪華で、宗教的な壁画がたくさん描かれています。この壁画はチベットの文化や人々の生活を題にしたのです。霊廟にあるのは無数のダイヤモンド、ヒスイ、祭器などどれも国宝級の宝物ばかりです。使われた黄金がなんと3700キログラムもあるのでこの世の物とは思えませんね。
ポタラ宮は夜になるとライトアップされます。ただでさえ圧巻のスケールなのに、ライトアップとなるとさらなる迫力が味わえます。それは暗闇の中に紅と白の城が浮かんでくるようです。その美しさは東京タワーや東京スカイツリーにも匹敵します。まるでどこかの帝王が住んでいそうな異様ですね。
ポタラ宮にはまだまだ隠された謎があります。それこそがあの「シャンバラ伝説」です。シャンバラとは地底世界にあり、チベットの人々たちが現実に存在する世界とみなされています。ここにたどり着くにはひたすら善行を積み、徳の高い人物にならないといけないのです。シャンバラはそれくらい聖なる場所です。本当に地底世界があるか定かではありませんが、本当にあったらロマンが広がりますね。
絶対に覚えたいポタラ宮観光の注意点
ポタラ宮は冬以外見学の前日に予約券を手に入れないと入れません。春と秋にチベットに来れば予約券は入手できますが、夏のシーズンは中国人観光客が多く予約券すら入手は至難の業です。なので、余裕をもって予約券を購入することをおすすめします。しかも、団体行動の場合は見学時間が一時間と限られています。なので、限られた時間内で観光を楽しみましょう。
ポタラ宮周辺の観光スポット
チベットの歴史が学べる「チベット博物館」
この博物館は中華人民共和国設立40周年の1999年に開館しました。ここには仏像やチベット文字の古文書などチベット文化に関する展示物が公開されています。さらには先史時代の遺物も保存されています。日本語のボイスにも対応しているので、チベット史を勉強したい人にはおすすめですよ。建物もチベットと現代が融合していて魅力的です。
チベット仏教の聖地「トゥルナン寺」
ここはポタラ宮に匹敵するほどのチベット仏教の聖地で、多くのチベット教徒が訪れる場所です。中国名では「大昭寺」と呼ばれていますが、普通は「ジョガン」と呼ばれることが多いです。トゥルナン寺は仏像安置を目的として7世紀にソンツェン・ガンポによって建てられました。ちなみにポタラ宮と共に世界遺産に登録されています。
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ポタラ宮は中国の拉薩(ラサ)市にある巨大な宮殿遺跡です。標高3650mの世界最高地に建てられた世界最大の宮殿として世界遺産にも指定されており、白と赤を基調とした壮麗荘厳な遺跡として観光客の人気を集めています。今回はそんなポタラ宮の魅力についてまとめました。
ポタラ宮はチベット・ラサの巨大宮殿
ポタラ宮は中華人民共和国のチベット自治区・拉薩(ラサ)市西部にある宮殿遺跡です。ポタラ宮は紅山(マルポリ)の山肌を利用して建てられており、東西の長さは約360m、高さは約117m、建築面積は約13,000㎡と建物の大きさは世界最大級を誇ります。また標高3650mという場所は宮殿の建築場所としては世界一の高地となっています。
「ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群」はチベットの世界遺産
ポタラ宮は「ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群」として世界遺産に登録されています。「ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群」は、ポタラ宮、トゥルナン寺、ノルブリンカの3つの遺跡を歴史的遺産群として世界遺産に認定したもので、中でもポタラ宮はチベットの仏教と政治の中心的役割を果たしてきた最も重要な遺跡となっています。
「ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群」その1:ポタラ宮
ポタラ宮(布達拉宮)は、周辺の遺跡と共に「ラサのポタラ宮の歴史的遺産群」として1994年にユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録されました。ポタラ宮は、1642年にダライ・ラマ5世がチベットの政府「ガンデンポタン」を成立後に、7世紀半ばに紅山に築かれた宮殿の遺跡を、十数年かけて増築していったものとされています。
「ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群」その2:トゥルナン寺
トゥルナン寺(大昭寺)は、7世紀半ばに古代チベットを統一したとされるソンツェン・ガンポ王の二人の后である文成公主とティエン妃が建立したとされています。2000年に世界遺産「ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群」に追加登録されました。2018年2月に火災が発生し鎮火した模様ですが、その後情報が統制され関係各所の心配を集めています。
「ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群」その3:ノルブリンカ
ノルブリンカ(罗布林卡)は1755年にダライ・ラマ7世によって建立された離宮と庭園です。その後歴代のダライ・ラマの夏季の離宮として使用されました。ポタラ宮から西方へ3kmほどのところにあり総面積は約36万㎡あります。2001年に世界遺産「ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群」に追加登録され、今は公園として一般に解放されています。
世界遺産「ポタラ宮」とチベット・ラサの歴史
ポタラ宮の「ポタラ」はサンスクリット語の「ポータラカ」が由来で、観音菩薩が住む場所「補陀落」を意味するそうです。またダライ・ラマとは観音菩薩の化身のことを言います。ポタラ宮はダライ・ラマの住居として、政治と宗教的儀式の場として、そして歴代ダライ・ラマの霊廟としての機能も持ち合わせて、現在もそびえ立っています。
7世紀にソンツェン・ガンポ王がチベットの統一王朝「吐審国」を成立し、その后である文成公主とテツィン妃が熱心な仏教徒だったことからチベット仏教は発達を遂げていったとされています。吐審国はその後9世紀頃に一時分裂しました。17世紀にダライ・ラマ5世が再び統一を果たし、その時から増築・建立していったのが現在のポタラ宮です。
世界遺産「ポタラ宮」のある中国チベット自治区・ラサ市
中国のチベット自治区にあるラサ(拉薩)市は、標高3600mから3700mの高地にあり、その周辺をさらに標高5000m級の青海・チベット高原地帯や、標高8000mの山々を持つヒマラヤ高山地帯に囲まれています。1642年から1959年までのダライ・ラマ政権下ではチベット人・モンゴル人・満州人などがチベット仏教文化の発展を支えました。
現在は主の居ない宮殿となっているポタラ宮。それでもポタラ宮は、人々の仏教信仰の場としてラサ市民をはじめとするチベットの人々から大切にされています。ポタラ宮は冬になると巡礼の季節を迎えます。世界最高地の厳しい寒さの中、家族の代表や熱心な信者が多数ポタラ宮を訪れて祈りを捧げるのです。
世界遺産「ポタラ宮」は観光客に大人気のスポット
中国統治のもと、ポタラ宮のあるラサ市には青蔵鉄道(青海チベット鉄道)が開通し、中国の西寧市からアクセスできるようになりました。またラサ空港も整備され、世界各国から観光客が訪れるようになっています。その数は年間40〜50万人といわれ、中でも荘厳な世界遺産のポタラ宮はチベット観光のメインとして大人気となっています。
世界遺産「ポタラ宮」の見どころ1:ポタラ宮広場
ポタラ宮の前には大きなポタラ宮広場が広がっています。昔はポタラ宮前には村や大きな池があったそうですが、今は革命を記念するポタラ宮広場として、観光客や巡礼の人々が行き交う場所となっています。広大なポタラ宮広場を進むと大きなポタラ宮が段々目の前に近づいてきます。巡礼の人々は時計回りにポタラ宮の周囲を巡っています。
世界遺産「ポタラ宮」の見どころ2:白と赤の美しい外観
景色に映える白色の壁はポタラ宮の見どころの一つでしょう。また、ポタラ宮の上部を見上げると、真ん中付近は赤い壁になっていることに気付きます。この白と赤の壁は土と草を合わせたもので出来ています。白い壁の部分は白宮、赤い壁の部分は紅宮と呼ばれており、外観上も区別は容易ですが、実際の使用役割も区別されていました。
白宮はダライ・ラマの生活と政治の場、紅宮は宗教的な場として明確に使い方が区別されていました。紅宮の赤い色は土に混ぜる草を焼いて混ぜた色によるものです。外からは窓がたくさん見えます。ポタラ宮の内部の部屋数は1000とも2000とも言われ、ダライ・ラマ14世もいくつ部屋があるのか判らないと語ったというエピソードがあります。
ポタラ宮は外側から見ると13階建てに見えますが、実際の内部は9階建てになっています。規則正しく並んだ窓は壮観です。またポタラ宮は紅山に壮麗にそびえ立つ姿から「垂直のベルサイユ」とも呼ばれています。ポタラ宮を眺めると、300年も前にこのような高地に巨大な建築物を造りあげたチベット建築の精密さに思わず溜息が出ます。
世界遺産「ポタラ宮」の見どころ3:屋上への300段の階段
ポタラ宮観光では、実際にポタラ宮内部の階段を紅宮の上部まで見学しながら登り、外階段を降りてくることができます。内部で公開されているのは内部にある1000とも2000ともいわれる部屋のごく一部のみですが、それでも十分に宮殿のすごさを体感することが出来ます。外門から屋上まではおよそ300段の階段があり、それを登っていきます、
階段300段というと、そのくらい何とかなるだろうという気になりますが、ポタラ宮は標高およそ3650mの地にあります。そしてそこからさらに100m以上登るわけで、空気が薄く、非常に苦しい道のりです。階段の途中では多くの観光客が座って休む様子が見られます。駆け上るなどということは無理なことなので、ゆっくりと登っていきます。
世界遺産「ポタラ宮」の見どころ4:ポタラ宮入口の装飾
ポタラ宮の階段を登っていくと、ポタラ宮内部への入り口に辿り着きます。ここから先は撮影禁止となっていますが。旅の思い出として是非内部の写真も欲しいところですが、売店で売られている絵はがきなどには内部の写真が使われていることもあり、お土産としておすすめです。公安の警備もいますので撮影禁止の規則は厳守してください。
ポタラ宮のこの入り口周辺までは写真を撮っても良いエリアになっています。門の装飾も細部まで丁寧なデザインと色つけが施されています。ポタラ宮入り口付近の壁には四天王が描かれていて、これらは宝石を用いた顔料や金で色つけされています。遺跡とはいえ近年まで実用で使われていたからでしょうか、とても美しく遺されています。
ポタラ宮入り口に描かれている四天王の壁画は、どれも大きく華麗で、日本の四天王とはかなり違った風貌をしています。名前も日本の四天王とは異なり、白は持国天、写真の青は増長天、赤は広目天、黄色は多聞天と呼ばれています。そして黄金色で描かれた観音菩薩も壁画にあります。これらの仏画もポタラ宮の大きな見どころです。
世界遺産「ポタラ宮」の見どころ5:白宮(はっきゅう)
ポタラ宮入り口に入ってから階段を登っていくと、東庭という広場に出ます。そして6階建ての白い建物が現れます。これが白宮です。白宮は歴代ダライ・ラマの居住空間として利用されたり、政務を執り行ったりした場所です。白宮内部には調見のときに王が座る王座があり、その周囲には黄金で装飾された仏像が多数並んでいます。
白宮にはダライ・ラマ14世の寝室も遺されており、これも見どころとなっています。主が今はたどり着けない場所となっている空間に佇むというのは、おそらく不思議な感じを覚えることでしょう。ダライ・ラマ14世の寝室の壁画にはダライ・ラマ5世の肖像が描かれているそうです。白宮では他に歴代ダライ・ラマの王座もあり見ることができます。
世界遺産「ポタラ宮」の見どころ6:紅宮(こうきゅう)
紅宮は宗教的儀式の場とされていました。また、紅宮内部の霊塔には歴代のダライ・ラマのミイラが安置されており、それぞれが黄金や宝石で装飾されています。紅宮は白宮以上に仏像が多く安置され、宗教色が色濃く出ている空間になっています。霊塔はダライ・ラマ5世のものが最も豪華なものになっています。
紅宮はその造りが「曼荼羅」の構造になっています。曼荼羅は主尊仏を中心に経典に出てくる仏さまを順番に描いた図のことですが、これを立体的に歩いて巡れるようになっているのが紅宮なのです。紅宮を時計回りにまわると巡礼となるということで、多くの巡礼者が経をつぶやきながら巡礼し、祈りを捧げています。
紅宮には白宮以上に多くの仏像や立体の曼荼羅の彫刻などがあり、これも魅力的な見どころとなっています。代表的なものに、33手観音像、聖観音像、弥勒(みろく)仏像などがあり、その他にもたくさんの仏像や僧侶の像があります。また黄金の立体曼荼羅も3つ見ることができ、どれも黄金や宝石で華麗に装飾されたすばらしいものになっています。
紅宮には他に、ソンツェン・ガンボが瞑想したと言われる最も古い石の部屋や、歴代ダライ・ラマの即位室などがあります。ダライ・ラマは世襲ではなく、歴代のダライ・ラマが崩御すると、ダライ・ラマの生まれ変わりの子供を国中から捜し出して即位させたと言われています。現在のダライ・ラマ14世も1940年に5歳で即位しました。
世界遺産「ポタラ宮」の見どころ7:数ある彫刻の装飾
紅宮の見学を終えて外に出ると、あとは階段を下りて出口へ向かうことになるのですが、ここでポタラ宮の屋根を見ると実に様々な彫刻で装飾されていることがわかります。ポタラ宮の屋根や壁にある彫刻は動物や鳥など、どれも精密でありながらどこか可愛らしく愛嬌のある物になっています。これらも黄金による装飾が豪華です。
ポタラ宮の屋根や壁に無数にある彫刻も、その細部まで丁寧に作られていて、その精密さと数の多さに気付くとやはり圧倒されてしまいます。厳しい自然の中にあるにもかかわらず色も形も美しく遺っていて見事と言うほかありません。おそらくこれらの装飾のひとつひとつにも仏教的なエピソードがあり、見る人に何かを語りかけているのでしょう。
世界遺産「ポタラ宮」の見どころ8:ポタラ宮からの眺め
ポタラ宮を登っているときには苦しさで余裕が無くても、降りるときには見学を終えた達成感ですがすがしい気持ちになっていることでしょう。そこでポタラ宮の外を見回すと、ラサの街並みが開けています。その風景は歴代のダライ・ラマやポタラ宮に使える僧侶たちが見てきた風景と同じ景色です。きっと心に焼き付くものとなるはずです。
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