チベせん日記 -342ページ目

『蟹工船』盗作疑惑!!

ちょっと前から『蟹工船』 が若者の間でブームになっているらしい。 昨今広がりつつある格差社会がその背景にあるようだ。
もうあらすじしか覚えていないので久しぶりに手にとってパラパラ読んでみる。するとあることに気がついた。。

あれ!?コレ『戦艦ポチョムキン』 パクってね!!??

もの凄く端折って比べてみると、

・船上で労働者が鬼監督に酷使されている

・やがて労働者達は指導者のもと団結してストを起こす。

・軍が介入してこれを鎮圧

・しかし労働者達は再び立ち上がった

そしてどちらの作品にも主人公がいない。。

コレ、 労働者→水兵鬼監督→鬼士官 に置き換えるとまんま戦艦ポチョムキンじゃん。。

いや、待て!!エイゼンシュテインは日本人に漢字を習っていたというではないか!?それをヒントにかの有名なモンタージュ理論を確立したんだろ。ってことはエイゼンシュテインがクレムリン広場でコサックダンスしながら『蟹工船』を読んでいた可能性も否定できない。 というわけで調べてみた。

・『戦艦ポチョムキン』(1925年公開)

・『蟹工船』(1929年発表)

多喜二パクッたなww

まぁ当時は今みたいに著作権うるさくなかったし、海外の作品モチーフにするなんて当たり前だったからな。あの小津安二郎だってサイレント時代はエルンスト・ルビッチの作品結構パクってるし、仮にパクッたとしても(いや絶対パクッたw)『蟹工船』が名作であることに変わりはない。
きっとどこぞのコミュンテルンから送られてきたフィルムを、地下活動していた同志たちと集まって、こそっと上映会でもしたんだろうな。ポチョムキン、戦前は上映禁止だったから。

ところで『蟹工船』はプロレタリア文学作品、となっておりますがあれは間違いです。正しくはホラー作品ですw

個人的には『党生活者』のほうが好き。特高に追われながら潜行し続けるあの手に汗にぎる感じがいい。(ちょっ!!来たぞ!!逃げろ!!)みたいなw

うーん、『蟹工船』の本歌が『戦艦ポチョムキン』だったなんて…。(←あくまで推測)すごい、すごいよエイゼエンシュテイン、やっぱあんた天才だよ!ちなみにセルゲイ・エイゼンシュテインの父親はミハエル・エイゼンシュテイン というラトビアの天才建築家で初めて彼の(写真集でだが)作品を見たときはワシ本当に驚いた(((;゜д゜)))

エイゼンシュテイン家、、親子二代で天才という珍しいケースです。あぁ夭折が惜しまれる。・゜・(ノД`)・゜・。