成都で本場のチベット料理が食べられるお店 | チベせん日記

成都で本場のチベット料理が食べられるお店

さて神経衰弱ギリギリで武侯祠まで戻ってきた自分だが、この日は成都在住のryokoさんファミリーとディナーの約束をしていたので、約束の時間に待ち合わせ場所のウイグルパン屋さんの前で落ち合う。

実はryokoさんとお会いするのは今回が初めてだったのだが、共通の知り合い径由で出発前にコンタクトを取る機会があり、聞けば武侯祠にお住まいでしかもウイグルパン屋さんの目と鼻の先(笑)とのことなので「では滞在中、ぜひ一度お食事にでも♪」という運びになっていたワケ。


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ryokoさんのチベット人のご主人・Sさんに「なにか食べたい物のリクエストはありますか?」と聞かれたので「もちろんこってこてのチベット料理でお願い致します(`´)ゞ」とお願いしたところ連れて行って頂いたお店がここ『格萨尔藏餐吧』(Gresar Tibetan Restaurant)。場所は武侯祠横街と洗面橋横街が交差する交差点の東角の二階なので分かりやすいです。

ここのオーナーも『阿熱蔵餐』 同様、ロンダクご出身らしいのだが、向こうが洗練されたメニューが豊富な小ジャレたチベットレストランだとしたら、こちらは直球勝負の野趣味溢れる本場カムのチベット料理屋といったカンジ。なので入れ替わり立ち替わり出入りする客のほとんどが「生れて初めて成都に出てきましたけど何か?」みたいな垢ぬけないカム男か或いは坊さんばかりで、それが個人的には物凄い居心地の良さを感じさせる(笑)。


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旦那さんのSさんもロンダクご出身とのことなので安心して注文はお任せすることにする。まず最初にやってきたのはじゃがいもとダイコンのベジタブルティントゥク。本土にもノンミートのティントゥクがあるのは意外だったがボリューム満点ながらヘルシーでとても食べやすかった。


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続いて狂暴な量のモモが届く(汗)。手前がヤク肉のモモで、見えづらいけど奥の皿がじゃがいものベジモモです。


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こちらはヤク肉の腸詰。遊牧民の伝統食で去年、康定の『マラヤレストラン』でも食べたのだが、こちらのお店の方がむっちりしていて肉と脂身のバランスも良く、臭みも上手にスパイスで消されていて美味しかった。酒飲みの自分としては最初からこれをつまみにチャンをあおりたいところだったがこの時点ですでにお腹いっぱい。つーか、


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S先輩、頼み過ぎだと思うんですけれども…

(;´Д`)ハァハァ


お腹がいっぱいなのでここらへんで飲みモードに切り替えて、チャンをお代わりする。話が弾むにつれ、なんと友人PとSさんが前職の同僚だったことを知りビックリ!!他にも交友関係が被りまくり、「う~ん狭いぜチベット社会、悪いことできないぜチベット社会」と、住所が無くても手紙が届くチベット社会のネットワークのすそ野の広さを垣間見た気がした。


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ところでさっきからサンタさんみたいなラマと浅原彰晃の従兄弟みたいなグルが密会しているのが激しく気になっていたのだが、ryokoさんも気になっていたらしく、


自分:「写真撮ったら殺されるよね(笑)?」


ryokoさん:「うん。たぶんポアされると思う(笑)」


うぅむ、でもあの姿は日本のお茶の間にもぜひ届けたい、と思案していたところ、ちょうどお店の飼い猫がニャ~ンと足元にすり寄ってきたのでこれ幸いとばかりに、


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猫を撮っていると見せかけてブイ~ンと足元でズームをアップし、、


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カシャ!!っと瞬撮した尊師の御姿。酒飲んで暴れたら手がつけられないタイプのスタンド使いとみた。

それにしてもこのお店、出入りする人間がなぜか濃いキャラばっかりで(カム男だらけだから当然といえば当然だが・苦笑)普通の日本人だったらきっと人酔いしちゃうだろうなぁ、お店も大変だなぁと思っていたら、


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満を持してエキスパンダー片手にオーナー登場(笑)。いや間違いない、あんたが大将だww


そんなワケでねぶたガンダム探訪で始まったこの日は武侯祠のディープなチベット料理屋での楽しいディナーで幕を閉じました^^

しかもあれだけ食べて(+自分はチンコー酒4本飲んで)お値段がたったの155元と安すぎるにもほどがあるだろうというくらいの衝撃の安さ!!

武侯祠にはチベットレストランがたくさんありますが、このお店はいい意味で垢抜けていなくて、(失礼・笑)成都にいながらチベット本土にいるみたいな雰囲気を味わえるのでコアなチベット好きにはオススメのお店です♪


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Sさん&娘のNちゃんと。


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ryokoさん大変お世話になりましたぁ~☆

また成都に行ったら遊んで下さい。

(#´Д`)ノ


【格萨尔藏餐吧】(ケサル・チベットレストラン)

(Gresar Tibetan Restaurant)

店舗住所:武侯区洗面桥横街30号附9号

電話番号:028-66888009



2013年12月9日追記:


本文中で“レストランのオーナーはロンダク出身”と書きましたが、最近このオーナーこそペマ・ツェテン監督作の映画『ティメー・クンデンを探して 』の社長こと“Mr.ツォンディ氏”であることを知り、衝撃のあまり思わずヅラが取れそうになりました。

なので正しくはアムド(のどこか。たぶんレコンあたり)のご出身の誤りであることを追記にて訂正しておきますm(_ _)mぺこっ