康定パトロール~再開発と大開発①
「無い!!黒帳篷旅社(Black Tent Gesthouse)が無くなっている!!」
ダルツェンド二日目の朝。朝食を取ろうと外に出たら安覚寺隣のブラックテントゲストハウスが無いことに気が付きビックリ!!(ついでにいつも朝食の豆乳を飲んでいた饅頭屋も無くなっていた)。
しかも安覚寺もご本堂を残して他の建物がキレイさっぱり解体されている。一体どうしたというのだろう…。
近くに行ってみるとパース図が掲示されておりました。どうやら建替えみたいです(ほっ)。
川を挟んだ対岸にわずかに残っていた清朝末期の木造建築群もすっかり取り壊されておりSRC造の建造物が急ピッチで建築されていた。まぁ確かに地震が来たら一溜まりも無いくらいボロボロだったけれども、無機質なコンクリートの建物しかない康定の街であの一角だけが昔の宿場町の面影を残していただけにこうして無くなってしまうと正直寂しい。。
こちらはこんな感じの複合テナントビルになるらしい。なんだか「大江戸温泉」みたいだな。どうせなら二道橋温泉から源泉引っ張ってきてSpaもやってくんないかな(笑)。
個人的に嬉しいこともあった。康定で最もお気に入りの食堂「麻哥面」が開発の煽りを受けてか宿泊しているホテルの近くに引っ越してきていた。
でもこの店で本当に美味しいのは水餃子。写真はお昼に出前で取ったもの。
人気店「麻哥面」にあやかろうとしたのか隣のお店が店名を「呂哥面」とパクリ気味に変えていた(苦笑)。
前を通る度にガン見してくる隣りの雑貨屋のチャウチャウ犬。203高地と命名。
こちらは左がいつも飲んだくれているバーで右が友人Dのブティックです。
「ブラックテント無くなっちゃったんだねぇ、とDと話していたらなんと偶然ブラックテントのオーナーが登場(笑)。「川上の方に引っ越したから一度見に来てね♪」と言うので午後から見に行ってみると、、、
(でもあまりいい思い出ないからもう泊らないけどw)
洗濯物と一緒に肉が干されているのはチベットではお馴染みの風景。和みますね~(苦笑)。
クリスマス・イヴを翌日に控え町はクリスマス一色だというのに肝心の教会はうらぶれていた。。
清真寺(モスク)脇に辛うじて木造建築物が残っているのを発見。街をくまなく歩いて回ったが恐らくこれが残り最後のものと思われる。
(写真はモスクのまん前)。
こちらは最近ウイグル人がオープンさせた「ラーメン大王」。メニューに新彊大盆鶏
もある。今回は食べる機会が無かったので次回は絶対に食べに来よう。
発展著しい康定の街。とうとう“世界初のファッション店”まで登場?!
◇
とまぁ街の中心部は粛々と再開発が進んでいたが、それは老朽化した建物を取り壊して新しく建て直すという単なるスクラップアンドビルドなので、区画整理を伴うほどのものではなく、人が生活している以上、いずれはやらざるを得ない最低限の開発行為だから格段驚きもしなかったのだが、驚いたのはいま新しく作っている康定ニュータウンを見に行った時のこと。それはもう凄まじい大開発だった。。