ラブレター届く | チベせん日記

ラブレター届く

先日、事務所で仕事をしていると、物凄く達筆な手書きで書かれた一通の封書が届いた。

差出人の名前は全く身に覚えのない女性。この時点で事件のにおいがぷんぷんする。

ドキドキしながら開けてみると同じく達筆な字で書かれた便箋が三枚。一人で読むの怖いので皆さんも一緒に読んで下さい。



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前略、


まだお目にかかったことはございませんが……

突然お手紙を差し上げます非礼を先にお許し下さいませ。

お願いいたします前に私のことを知っていただかなければご理解下さらないと思いますので自己紹介をさせていただきます。

私は“●●”という名前で銀座のクラブでママとして働いております●●才のホステスです。

ママとなって日も浅く地方出身の私はとまどうばかりでございます。

頼るすべもなく一時は途方にくれて考えこんでしまいましたが、整形美人などに負けて(お店で通用しなかったと)田舎に引きさがりたくはございません。

ちょっぴり泥くさいところはございますが……

至って健康で特に顔は、“生れたままの美人”

思いやりのない方がたまにいて、

「君は面白い顔をしてるネ」といわれます。

傷ついて、気分が悪くなりますが、美意識のない人と相手にしないことにしております。

他の女性には負けないと、自負しているのですが……

いくら魅力的な私でも(ちょっぴり自分に酔うくせがございます。お許しを)人のお客様を横取りしてはいけないという、業界独特の厳しい掟がございまして手も足もだせない状態でございます。

あるお方のご紹介であなた様のお名前を知り、不躾と思いながら勇気を出してお便りを書きました。

不可解な女だとお思いでしょうが私は真剣でございます。

あなた様のお力添えを賜りますことができましたら本当に幸運でございます。

必ずご縁につながりますことを念じ、お待ち申しあげております。

季節がらご自愛専一をお祈り申し上げております。


夢の中のあなた様へ

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チベせん日記

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ハイそこの君、笑ってないで教えておくれ。オレはいったいどうしたらいい(泣)


最初は手の込んだイタズラだと思った。

だがしかし、同封されてあった名刺のお店は銀座に実在することが判明。しかもかなりの高級店。

記載されてある差出人の住所も調べてみたら存在する。

また、あまりにも達筆すぎてそういう書体が入ったソフトで出力したのではないかと思っていた手紙も、よく見ると間違いなく手書きである。

一人で謎を抱えていても解決しないのでうちの従業員にも読ませてみたところ、


従業員T:「ぷ、社長念じられてますよ、こわっw」


従業員S:「これから社長のこと“夢の中の●●社長様って呼んでいいっすかww」











お前ら夏のボーナス無しな。



そういえば、


>あるお方のご紹介であなた様のお名前を知り、不躾と思いながら勇気を出してお便りを書きました。


と書いてあったが、誰だよ“あるお方”って。。

う~ん、オレの廻りで銀座で飲み歩くような羽振りのいいヤツで思い当たる節があるとしたら、







チベせん日記
コイツしか 心当たりないんだけど。


ひょっとするとどこかの地下組織がポックンのお小遣いを狙っているのかもしれない。


前略土門さん、


桜の季節ですがボクはしばらくはおとなしくベルマークでも集めていようと思います(泣)


ちべせん拝