ネパールの交通事情 | チベせん日記

ネパールの交通事情


チベせんブログ


国際免許証を更新してきた。ついでにパスポートも♪
(どうでもいいがなんでこんなショボい厚紙なんだろう…?)

ネパールへ行くと何かと車を運転する機会が多いのだが、実はネパールは道路交通に関するジュネーヴ条約(戦時国際法じゃないよ)を批准していないので、本来国際免許証の携帯義務はない。
(ネパールの場合、各々の国の運転免許証で乗れる)

ではなぜ携帯しているかというと自国の法律を知らない木っ端警官どもが、袖の下欲しさにからんでくるケースがあるらしいので一応携帯することにしている。
(今までのケースでは外人と分かればノーチェックだったけど。)

ネパールで車を運転するのはかなり度胸がいる。
まずネパールの交差点はイギリスのロータリー方式なので基本、信号機が無い。もっとも昨今のモータリーゼーションの影響で車両台数が爆発的に増えたため、ポチポチ信号機を増やしてはいるものの、それでも国全体で10台も無いのではないだろうか。

このロータリー方式が本家イギリスだとほれぼれするほどスムーズに機能しているのだが、ネパールはというともう無法地帯…。日ごろの「ビスタ~レ、ビスタ~レ♪」(ゆっくりの意)が嘘じゃないかと思うほど命がけの全員参加型カーチェースが繰り広げられる。しかもその間、クラクションはビービー鳴らしっぱなし。
恐らく気の弱い人がハンドルを握ったらいつまでたっても流れに合流できないだろう。
ワシはマンゴー売りのインド人をハネてしまうのは誤差の範囲、という強い意志を持って運転に心がけているが、それでも本当にぶつけてしまった場合は、

「なにぶつかってきとんじゃワレ!!(怒)」

と先制の逆ギレ一喝をすることにしている。じゃないとあとあとメンドくさい。

牛は平然と歩いているし、時々象もいるし、山から初めて都会に下りてきた田舎者が車にビビって突然走りだしたりするしで、日本の常識では考えられないことばかりなのだが、なぜかワシはあの無法地帯っぷりがたまらなく好きだw

ちなみにネパールは中国同様


「人をはねたらバックして止めを刺せ!」


なので通行には十分注意されたい。
これは死んでしまえば決まった額の罰金で済むが、後遺症をもったまま生き残られると後々の生活の保証をしなくてはならない為である。この悪法のおかげで悲しいニュースが後を絶たず、
事実、ワシも一度だけ田舎で止めを刺された子供の遺体を目撃したことがある。。

まぁカトマンズは鬼のように渋滞するのでむしろそっちの方が心配だが。。しかも一月から週55時間停電って…orz

いっそ町での仕事を放棄してトレッキングでも行ってこようかな~☆とリアルに考え出したことはぜひここだけの話にしておいてほしい。