人間本来の食べ物はなにか? | チベせん日記

人間本来の食べ物はなにか?

昨日肉食してしまった罪滅ぼしに今日はベジタリアン考(汗)

そもそも人間本来の食べ物はなにか?ということなんだけど、 ワシは不正出のヨギーであるスワミ・スリ・ユクテスワの著書、 『THE HOLY SCIENCE』(邦題:『聖なる科学』)を読んで、おぉなるほど!と納得し、ノンミートベジタリアンとなった。
ま、かなりアバウトなところもあるが ただし人が何食おうととやかく言う気は全くない。地理的な環境にもよるし。大体チベット高原で肉も乳製品も食うな、なんて言ったら他に喰うもんないしなw

72年も前に亡くなった人の話をまとめたものなので、内容的には100年くらい前のものだから現在の解剖学的見地と異なる記述もあるかもしれないけど、感覚器官の観察なんかはとても説得力がある記述なのでちょっと長いけど引用してみます。



【歯の観察】

歯について見ると、肉食動物の場合は、門歯はあまり発達していないが、犬歯は獲物をとらえるために著しく長く、なめらかで、尖っている。そして、臼歯もまた尖っており、それらの先は上下が重ならず、獲物の筋肉線維を引き裂くのに都合がよいように、横に沿って並んでいる。
草食動物の場合は、門歯が特に発達しており、犬歯は発達していない。(もっとも象のように犬歯が武器として発達したケースもある) また、臼歯は先が平たくて面積が広く、側面だけがほうろう質になっている。
果食動物の場合は、歯全体がほぼ同じ高さである。犬歯はわずかに長く円錐形であるが、 鋭くはない(これはあきらかに獲物を捕えるための形ではなく、強くかむための形である)。臼歯は先が広くなっているが、食物をかんで歯を横にずらしたときに食物が歯の横へこぼれ落ちないように、歯の上面にほうろう質のひだがあり、肉をかむのに好都合なとがった形はしていない。
一方、熊のような雑食動物は、門歯は草食動物のそれに似ており、犬歯は肉食動物のそれに似ており、臼歯は双方の目的に合うように、とがったものと平たいものの両方をそなえている。
さて、人間の歯を観察してみると、それは肉食動物の歯にも、草食動物の歯にも、雑食動物の歯にも似ていない。そして、果食動物の歯の特徴をそのままもっているのである。
このことからまず、人間のからだは果実(果物、木の実、穀物、根菜類など)を常食とする果食動物であると推論することができる。

【消化官の観察】

次に消化管を観察してみると、肉食動物の場合は、腸の長さが体長(口から肛門まで)の3倍ないし5倍で、胃の形状はほぼ球形をしている。草食動物の場合は、腸の長さが体長の20倍ないし28倍もあり、その胃は大きく複雑な構造をしている。
これに対し、果食動物の場合は、腸の長さが体長の10倍ないし12倍で、その胃は肉食動物の胃よりやや大きく、しかも腸との間に十二指腸を持っている。 これは、人間の腸の長さは身長の3倍ないし5倍であるとされているが、これは、前述の口から肛門までの体長のかわりに、頭の先から足の裏までの身長を基準にしているからである。
以上のことからもまた、人間のからだは果食動物であると推論することができる。

【感覚器官の観察】

次に、動物の感覚器官が食物に対して示す本能的な反応について観察してみよう。つまり、あらゆる動物には、これによって自分の正しい食物を判別しているのである。肉食動物は、自分の食物を見つけると、大きな喜びが湧いてきて、そのため、目はらんらんと輝いてくる。そして、猛然と襲いかかって獲物を捕えると、流れ出る血を貪りなめる。
これに反して、草食動物は、食物の血がかかっていると、それを避けて食べようとしない。彼らの嗅覚と視覚は、彼らが喜びをもって食べられるような他の草を選ぶように仕向けるのである。
同様に、果食動物は、その本能的感覚の働きによって、食物を、木の実や草の実に求めようとする。 人間においては、どんな人種でも、その嗅覚や、聴覚や、資格に刺激されて他の動物を襲って殺したくなるような本能はない。むしろ、他の動物が殺される場面を目撃するのは、耐えられないくらいである。そのため、屠殺場は町から離れた人目に付かない場所に造られるし、また、肉類をおおいなしで輸送することを禁じた法令も多い。
このように、人間の目や鼻は、肉というものに対して、料理をしたり、調味料や香辛料でごまかさないかぎり、これを避けようとする性質がある。そのような肉が、人間の自然な食物であると考えることができるであろうか。
一方、われわれは果物の香りを嗅ぐと、自然に喜びが沸いてきて、口の中が唾液で潤ってくる。穀物や根菜のたぐいも、わずかではあるが、調理をしないままでも好ましい味や香りを感じさせる。
このことからもまた、人間のからだは果食動物として推論されるのである。



長文引用失礼。 これを一読したワシは、なるほど!その角度からの考察があったのか!と関心した訳であります。 どうですか?説得力あると思いません?