おはようございました
【由来】
社団法人「日本のローマ字社」が、1922年の今日、同団体が創設されたことを記念して制定。
我が国のローマ字の表記には、訓令式とヘボン式があります。
これまで70年間、原則は訓令式とされていましたが、英語の発音に近いヘボン式が普及していると言うことで、現在見直し作業が行われているそうです。
私はこれまで「外国に媚びへつらう必要はない。日本語なんだから訓令式のままでいい」という意見でした。
でも最近は、ヘボン式の方が日本人にも合理的なんだと思えてきたんです。
※以下、長くなるので興味のない人はスルーしてください。
日本語の基本である50音が、子音と母音がきちんと並んでいてわかりやすいと思っていました。外国人の都合でそれが乱されるのは困ると思ってたのですが、それは間違いでした。
あ行は母音です
A I U E O ですね
か行は子音のKに母音がくっついて
KA KI KU KE KO となります
問題はこのあと
さ行は訓令式では
SA SI SU SE SO となります
しかし、ヘボン式では「し」はSHI と書かないと、英語圏の人は読めないというのです。
そこで、「日本人が読めればいいじゃないか、外国人は日本に来る以上日本語をもっと勉強すべきだ」なんて思っていたわけですが、学問的にはどうもそうではないようなのです。
さ行を発音する時は、「上の歯茎に舌先を近づけて、その隙間からこすりつけるように息を出す」
そうです。ところが「し」だけは「舌先を下の歯茎に軽くつけ、口を開けたままで歯だけ閉じて息を出す」のですね。
つまり、さ行の「し」だけは、しゃ行(しゃ し しゅ しぇ しょ)のい段から借りてきていたのです。
本来のさ行は、さ すぃ す せ そ
日本語の50音の方が変則的なのでした。
これでは外国人でなくとも、ヘボン式の方が発音に忠実でわかりやすいと思うのです。
次のた行も同じく
発音どおりなら、た てぃ とぅ て と
となります。
「ち」は ちゃ ち ちゅ ちぇ ちょ
「つ」は つぁ つぃ つ つぇ つぉ
から借りてきてるので、CHI、TSU と書いたほうが音声学的には自然です。
ここまで日本語を研究し愛したヘボン博士(英語ではヘプバーン)は偉大です。
ローマ字はヘボン式であるべきです。
【今日の謎掛け】
ローマ字とかけまして
人生と解きます
その心は
【去年の記事です】