ヨハネス・イッテン① | パーソナルカラー&骨格診断 色の魔法使い野村奈央 服に関するお悩みを解決

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パーソナルカラー診断・骨格診断で、「似合うものがわかったのに、どうしていいか分からない」という方に活用していただくために、お悩み解決のための服の着こなしの小ネタなどを書いています。「おしゃれの教室」開催

色の魔法使い☆野村貴美です。

 



パーソナルカラーの始まりを

話すときに、必ず登場するのが

「ヨハネス・イッテン」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


スイスの画家であり美術教育学者で

ドイツのバウハウスの教授でもあった

イッテンは、彼の著書の

「色彩の芸術」の中で


「一般的に調和しているかどうかは、

快いとか快く無いとか、

魅力的だとか魅力的でないとかの

基準で決められるが、

これは個人的な感情によるもので

客観性がない。」

と述べています。

 

 

 

 

 

 


これは、生徒たちに

調和のとれた配色を

絵具で描く作業を課したときに


どの作品をとりあげても

他の学生の作品とは著しく

異なった物であった結果から

色彩調和について

各人がそれぞれ独自の概念を

持っていることに気付き


「これは、いわば主観的な色彩である」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「人は誰でも自分にとって

心地よいと感じる配色を直感的に知っており、

その色調は生まれながらの

素質や思考、行動様式が反映されている」


と具体的事例を示しながら

主観的色彩論としてまとめています。



「この調和のとれた色は、

生徒たちの肌・瞳・髪の色に

調和する色であり

さらに快適な色は、

誰でも馴染んでいる

四季の色に重ねることができる」


さらに主観色から

性格や適した職業など

数多くの貴重な判断材料を

引き出しています。


「ヨハネス・イッテン 色彩論」の中で、

「人間は生まれながら、自己に適している

職業につかないかぎり、

そしてまた自分が必要とされる

能力を持つ職業につかないかぎり

最善をつくすことはできないのである。」

と書いています。


生まれ持った色で、

好ましい主観色が決まり

性格も適職も決まっていると

述べているのです。


イッテンは学生達の

主観的な色彩を観察する上で


事前にパレットを徹底的に研究させ

鉛筆や絵具の使い方についての

練習をさせたり


「主観的な色彩は各人の性格および思考と

感情の形式を明らかに示す」

という暗示は絶対に与えてはならない。


などなど、

正確な観察記録を積み重ねるための

細心の注意をしています。


イッテンが、性格や適職まで

判断出来たのは、

しっかり配色の勉強をしていた

美術学校の生徒だからです。



パーソナルカラー診断は

自分自身と調和する色から

生まれ持った性格の特徴などを

知ることで、

本来の自分に出会うことができ

自分を客観視できる

いい機会にもなります。




次回は、

イッテンのことをもう少し詳しく紹介します。