東証1部の売買代金は8459億円にとどまっており、本日も2兆円を下回ることになろ
う。ソフトバンク<9984>、KDDI<9433>が軟調に推移しているため、日経平均につい
ても前日終値を挟んでのこう着が続きそうである。ただし、為替市場では円安基調が強
まってきており、下を売り込む流れにはならないだろう。反対に米クリスマス商戦が強
い内容になり、米株高・ドル高が続くとの期待から押し目買い意欲は強そうだ。
また、海外勢の資金流入が限られるなか、個人主体による材料株物色が中心。売買代
金トップは日立<6501>であり、情報・通信システム事業の説明会が材料視されている。
その他、調整が続いていた中小型株にリバウンドの動きが散見されているほか、3次元
(3D)VR(仮想現実)システム関連やカジノ関連などテーマ関連の一角も堅調である。
カジノ法案は来週にも国会に提出される可能性があるため、見直しの流れが期待され
る。