サンタクロースを信じてたのはいつ頃までのことだろか?
幼稚園の頃は信じてたとおもう。
”ここは日本なんだけど、だいじょうぶだろうか?来れるのかなぁ。”と心配しながら。
その頃の絵本たちは「サンタは世界のこどものところに行きます」と書いてはあるが、どれもこれもキンパツアオイメのこどもの絵ばかりだったんだ。かろうじて黒人の子がいるくらい。
”ワタシは外国人じゃないから、ダメなんじゃないかな”そう思いながら待ってた。
父も母もサンタはいるともいないとも言わなかったように思う。
(「クリスマスにサンタに何お願いしたんだ?」は聞かれたような気がする)
けれどある年のイブの夜、寝てたワタシはうっかり目を覚ましてしまって、みてしまった。
クリスマスの朝枕元にあるプレゼントを、イブの夜に置いてるのは誰か、というのを。
それからワタシへのクリスマスのプレゼントは25日の朝に枕元に、ではなくて、
24日か25日のどちらかの日に、父に連れられデパートのおもちゃ売り場で
「さぁ、何でも好きなのを買ってあげるよ」にかわったのだ。
その次の年からかその次の次の年からかははっきりしないけど。
以来、ワタシにプレゼントをくれるのは”サンタ”ではなく父だった。
それもだいたい高校生の頃くらいまで。
さてワタシのこどもたちはどうだろう。
サンタを信じているか否かは微妙なトコだ。
ただ、クリスマスの朝にはプレゼントが詰まれてる、と確信してるらしく、
贈り主が誰か、は深く追求してこない。
(「貰うもの貰ったらそれでよし」らしい。)
それでも
「プレゼント来なかったらどうする!」とツリーを立てることをハヤクから要求し(我が家のサンタからのプレゼントは毎年ツリーの根元に置かれてる)、「(寝てないと)サンタこれないかもしれない。」とイブの夜はいそいそと床についてる。
で、今年も無事にサンタは我が家にやってきたらしく、ツリーの元にはプレゼントが置かれてた。
で、うえの子(中1)は念願のi-PODを、したの子(小3)は待ち望んだゲームソフトを貰ってご満悦ダ。
すると 上の子が
「・・・おおぅ、見てはいけないものを見てしまったゼ。見なかったことにしておこぉ」 となにやら隠してにんまりした。
そいつは日付入りのヨドバシカメラの購入証明書と保証書。
すると、下の子が「サンタ、ヨドバシカメラで買ったんだね」 と真顔で応える。
ついで
「ボクのはシールしてないから中古のなんじゃないかな」とも。
2人ともやっぱり『貰うものさえもらえたら、(その背景は)どうでもいい』タチなのだ。
ワタシはどうかというと、実は今でもちょっとサンタを信じてる。
てか いたらいいなと本気で思ってる。いままで一度もあったことないけど。
サンタがヨドバシカメラのレジに並んでたり、ゲームヤのお買い得USEDコーナーを必死に探してる、なんてちょっとステキじゃないか。
私服だろうからダレにも気づかれないだろな。
サンタはきっとやってくるのだ、信じてたらね。
今朝プレゼントにめぐり合えなかったヒトも、きっと「ただちょっと遅れてる」だけなんだヨ。