今日は母の日だった。
母の日の花はなぜカーネーションなんだろう。
それも赤いやつ。
アメリカではじめたご婦人が母サマに手向けた花は「白いカーネーション」だったのに。
「白い」まんまでよさそうなのに、たまたまそのご婦人の母サマが亡くなっていたからか、いつのまにか「白」は「死者の色」とされたようで、「赤」の花となってた。
それでも色をやいやいいわれたのは昔の話で、今は赤でもピンクでも黄色でもオレンジでもなんでもOKらしい。青いカーネーションまで登場してるし。
色が自由になったのは、よかったな。生きてるヒトも死んでるヒトも同じになったのもよかったな。
どっちもやっぱり「ママ」なんだからな。
- 丹羽 文雄
- 鮎・母の日・妻―丹羽文雄短篇集