あたしのライフスタイルといえば、決まった時間に起きて決まった時間にどこかにでかけ、決まった場所で仕事するというものではありません。
(だから、不規則にもなりがち)
講師業の場合、事前に日時と場所が決まっているため拘束されますが、それ以外の仕事は、基本的に自分で時間と場所をコントロールできます。
クライアント訪問や研修の場合、場所は先方のサロンかオフィスになることが多いですが、それでも時間はある程度柔軟に設定できます。
このように、時間や場所に拘束されずに働く人たちのことを最近はノマドワーカーなんていいますが、それは広い意味での定義だと思っています。
では、狭い意味での定義は、なにか。
「どこにいても、いつでも、自らの力で仕事を創り出せる人」ではないかと思うのです。
あたしの場合ですが、働く場所を選べないことがとても苦痛なのです。
ですから、自分自身「拘束される」ことを極端に嫌い、講師業を除いては、定期的に決まった場所に縛られる仕事は避けてきました。
そんな発想をもっているからか、ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきことを読んで、共感するところがたくさんありました。
・すべてを得ようとすると、すべてを得られなくなる。
・ノマドライフは、続けていくと、ライフスタイルそのものがコンテンツになる。
・“副業”ではなく“複業”時代が到来する。
・本業一筋でなく、多くのものをやってみる。ひとつひとつは小さなものでも、違うものを掛け合わせる能力があれば、思いもよらない効果が生まれる。
・個人にしても企業にしても、コラボレーションしようという際、まず大切なのが個の力です。自分の力が話にならないほど弱いようでは、他のチームとコラボレーションするなど、遠い夢です。
・「趣味を仕事にしよう」「好きなことを仕事にしたい」ではなく、垣根をなくすという考え。
・ネオシンプル思考とは、多くをもたず、必要最低限のモノをフル活用し、自由でしばられない生活を享受しようという考え方。
・「アイデアと移動距離は比例する」
勘違いしていただきたくないのは、会社員でいることが悪いとかそういう話でありません。
むしろ、独立していながら拘束された働き方をしている方に比べたら、会社員でありながら自由に働く時間と場所をコントロールできる方の方が、ノマドライフを満喫しているといえるのではないでしょうか。
それと、もうひとつ。
全ての人にとって、ノマドライフ的な生き方がいいとは、全く思いません。
従来型の決まった時間、決まった場所で働くスタイルで、きっちり成果をだせる優秀な方もたくさんいらっしゃるからです。
(ただし、会社の看板が外れたときにどうなるかは別問題ですが)
残念ながら、あたしはそういう人間ではありませんでした。
管理職になったのが25歳と早かったこともあって、会社員時代もずっと自分の裁量で時間・場所をコントロールしてきたからです。
なので、拘束されることに対して、ストレスを感じてしまうのです。
ある意味、社会不適合者なのかもしれませんが、誰の目を気にすることなくのびのびと働けている自分は恵まれていると思っています。
もちろん、支えてくださっているたくさんの方があってのことですが…
ちなみに、本書の著者本田直之さんの定義によると、ノマドライフは以下の通りです。
「仕事と遊びの垣根のない、世界中どこでも収入を得られるノマドビジネスを構築し、2ヵ所以上を移動しながら、快適な場所で生活と仕事をすることで、クリエイティビティや効率性、思考の柔軟性が向上し、それがいいスパイラルになるライフスタイル」
一体、この領域に達することができるのは、いつになるのでしょうか…