幸せになることが許されない世界で生きていると

ずっと思ってた。

私だけ幸せになるなんて許されない

そもそもこんな私が幸せになるなんて許されない。



私は誰も助けてあげられなかった

お父さんも

お母さんも

叔母さんも

おじいちゃんも

おばあちゃんも。



飛び交う罵声


叫び

喪失

悲しみの横顔

大好きな人たちの悲痛な心

無価値感

罪悪感

抗おうにも自分の身体に染みついて

こすったって消えやしない。

どれだけ頑張ったら幸せになってもいいですか?

どれだけ不幸になったら幸せになってもいいですか?

誰か…

助けて…。



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最近、とてもありがたいことに

幸せだなぁと思うことがますます増えて

家族のことも祖父の件でひとまず一時代が終わりを迎えて

不謹慎かもしれないけど安堵した気持ちでいます。

でもそれと同時に

どうしてあの時はそれができなかったのかなぁ

って思っちゃったり、

置いてきた過去の自分が「ずっと待ってたんだよ」って訴えてくることがあります。


感じたくなくて蓋をした気持ち

見たくなくて置いてきた気持ち。

「どうしてこんなことになっちゃったのかな」

「どうして助けてあげられなかったのかな」

「悲しいよー」

「苦しいよー」

「助けてよー」

「本当はもっと幸せでいて欲しかったー」

「本当はもっと笑顔でいて欲しかったー」

あの頃正面から感じてしまったら

きっとその痛みに耐えられなかったんだろうな。

感じないようにしてた気持ち

捨ててきた気持ち

置いてきた気持ち

そんな気持ちがどんどん出てくる。


私の中の小さい私が

まだ悲しいままだったのかもしれない。

悲しいーーーを感じきれてなかったのかもしれない。

だから迎えに行って一緒に泣いてあげることにしました。

そしたらすーーーっと癒えていくのが分かりました。

自分の心に敏感になってくると
過去に泣けなかったことや
我慢してたことが再びぶわっと浮かび上がってくることがあるよね。感じてあげると癒えるけど。


その時の自分が心の底に埋めた気持ち
今やっと正面から感じても“大丈夫”な自分になれたんだなぁって思います。

感じ切ったら癒えていったよ。

今まで私を守ってくれてありがとう。

もう大丈夫だよ。

あの頃身に付けた強さを
自分を受け止めるために
自分を大切にするために
使えるようになって本当によかった。



世界は優しくてあたたかかった。

その行き方を手に入れた。

幸せになっていいんだよー。

ただただ愛されていいんだよー。

欲張ったっていいんだよー。

あなたはあなたのままでいいんだよー。

そんな優しい世界を知れた。

私はそっちの世界で生きていくんだ

私は私を幸せにするんだ

そして私は今とっても幸せなんだ。




優しい世界の入り口は