繭の夢

繭の夢

犬、手芸、読書、クラシック音楽、絵画、映画…好きなことを、気まぐれに。

5分間のミニ番組ながら、放送開始は1976年という長寿番組。

子供の頃は、21時からの「きょうの料理」の後に放送されていた。いつもこれを見てから寝ていた。


  

最近、初回放送が1970年代後半のものが放送されている。


フィルム撮影の不鮮明な画質は温かみがあり、余計にノスタルジックな気持ちになる。

当時の市井の人々も映っていて、服装や髪型など、民俗学的な視点でも見てしまう。


「ラプソディ・イン・ブルー」では、20代の若き羽田健太郎さんがピアノを演奏していた。


「帰れソレントへ」で独唱する声楽家の五十嵐喜芳さんは、声楽家の傍ら、子供向けドラマ「コメットさん」でコメットさんのお父さん役を演じていた。

そんなことを懐かしく思い出した。


ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第二番」は、指揮がコバケンこと小林研一郎さん、ピアノが中村紘子さんだった。なんて豪華な組み合わせ。


四半世紀近く前になるが、まさにコバケン指揮、中村さんピアノのコンサートに行ったことがあった。

オーケストラはハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団。会場はサントリーホール。

演目はショパンのピアノ協奏曲第一番と、コバケンが得意とするベルリオーズの幻想交響曲。


最前列の真ん中の席だったので、目の前でピアノを弾く中村さんは圧巻だった。


その日は当時の皇太子さまと雅子さまもご臨席されていた。

たまたま雅子さまのお誕生日の翌日だったので、コバケンがステージから「お誕生日おめでとうございました」と声をかけ、会場の全員で拍手したのを覚えている。


コバケンが5回くらいアルコールを繰り返したのも印象的だった。

最初のアンコールでは、幻想交響曲の第五楽章がまるまる再演されたので驚いた。

その後も拍手に応じて何度もアンコールが続き、最後は団員が全員退場後、彼が一人でニコニコしながら出てきた。いかにもコバケンらしい。


話が逸れた。


ネットの台頭によりテレビ離れが加速しているが、こういった良質な番組は、これからも続いてほしいと思う。

「ねこのめ美術館」、「美の壷」なども大好きな番組で、欠かさず録画して見ている。


それにしても、最近NHKで昔の番組をよく放送するのはなぜなのだろう。

「おとなのEテレタイムマシン」でも、昭和の頃の「きょうの料理」や「日曜美術館」などが放送されている。


先日はその日曜美術館で、作曲家の武満徹さんがルドンについて語っていた。

羽田さん、五十嵐さん、中村さん、武満さん。今は故人。まさにタイムマシンのようだ。


47センチのフルシリコンの女の子。サイズをよく確認せずに購入してしまったので、届いた時はその大きさにびっくりした。


ずっしりと重たく硬いシリコンで、以前載せた泣き顔の子のように頭が大きく、なかなか合うか帽子がない。 

このロンパースとセットのボンネットもあるのだが、この子には小さくてうまく被せられない。